ルームミラーに付いている「謎のポッチ」何に使う? 実は「後続車の“爆光”」対策ってマジ!? 意外と「知らない」機能とは
夜間走行で後続車のヘッドライトの光がまぶしい時、指先ひとつで解決できる方法があります。意外と知らない人も多いというルームミラーの活用法について紹介します。
「うおっ、まぶしっ!」異なる2つの解決方法とは
普段街中を走行しているとあまり気になりませんが、夜間の高速道路を使ったロングドライブではルームミラーに映る後続車のヘッドライトの光がまぶしいと感じることも。
知っている人は当たり前のように活用していますが、意外と知らない人も多い「防眩(ぼうげん)機能」について紹介します。
ルームミラーに映る後続車のヘッドライトの光は、市街地を走行している際に案外気にならないものです。
これは、夜だと周りに街路灯やネオンサインなど後続車のヘッドライトの光以外があることがひとつ。
もうひとつは、多くの交差点を通過し、車線変更なども頻繁に行われることから、後続車が入れ替わることが多いからです。
しかし夜間に街路灯のない郊外の道路や高速道路を走行していると、周りが真っ暗な中で後続車のヘッドライトの光がルームミラーから常に照らされる状態となるので、運転の妨げになると感じるのです。
特に最近のクルマはLEDヘッドライトの採用が増え、以前からあるハロゲンランプと比べて光量が増え、夜間走行時の前方視界が良くなった半面で、ルームミラーに反射する光量も増えてしまっています。
ルームミラーは上下左右に角度を調整することができますが、それ以外にもほとんどのクルマにはプラスαの機能がついている場合があります。
その機能とは“防眩機能”です。
夜間走行時に後続のクルマのライトがルームミラーに反射してまぶしい時に利用する機能で、レバーやスイッチを押すことでその機能を利用することができます。
ルームミラーの防眩機能は「手動切り替えタイプ」と「自動切り替えタイプ」があります。
手動切り替えタイプの場合は、ルームミラーの中央下部にある「防眩切り替えレバー」を手前に倒すことで防眩モードに切り替えることができます。
これはミラーガラスの裏側に反射する加工がされており、通常はその反射面を見ていますが、レバーを手前に倒すとルームミラーの角度が変わり、反射面ではなく「ミラーガラス表面」に反射した光を見ることになります。
そのため、反射率が抑えられ、まぶしさが低減できるようになっているわけです。
このことは、日中でも確認することができます。
後方が見える向きにルームミラーを向け、防眩切り替えレバーを手前に倒すとリアガラスではなく、天井が見えるようになると思います。
このようにミラーの反射面を天井に向けることで、後続車のヘッドライト光など強い光だけをミラーガラス表面で確認できるという風になっているのです。
自動切り替えタイプの場合は、ルームミラーのスイッチを押すことで防眩の機能を有効することができます。
多くの場合は、防眩機能がONになっていると緑色のランプが点灯するので、その状況を確認することができます。
なお、スイッチはルームミラーのフレームの中央の下部にある場合が多かったのですが、最近はフレームレスタイプのミラーも増えてきたためか、ルームミラーボディの下部などに設置されている場合もあります。
手動切り替えタイプは自動切り替えタイプと異なり、ルームミラーの角度は変わりません。
自動防眩ルームミラーのトップシェアメーカーのジェンテックス社のルームミラーの場合、ガラスとガラスの間に「エレクトロクロミックジェル」と呼ばれる反射率を変化させることができる素材を入れ、電圧をかけることで明るさを調整しています。
ちなみに、一部の航空機にはシェードの代わりに窓の明るさを変えることができるようになっている場合がありますが、これも同様の原理が利用されています。
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