悲願のクラス初優勝!LEG6で見せた「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」の走りに感動の渦が起こった!【AXCR2024レポート Vol.9】
世界一過酷と言われるラリー競技、アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)の本番が8月12日(月)から始まりました。5年ぶりの参戦となるランドクルーザー専門店「FLEX」のチーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」の戦いを追いかけます。
今までの過酷な日々さえも懐かしく感じる…ついに最終SS開幕!
アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)もついに最終日のLEG6となりました。競技中の一日はとても長いのですが、こうやって最終日になってみると不思議と短く感じられ、過ぎ去ったレースが懐かしく感じてくるから不思議なものです。
前日のLEG5、最終のSS6スタート時点で、同クラス1位との差は20分になっていました。最終ステージは今までのSSよりも距離が圧倒的に短い90kmのSSなので、この差を縮めるのは簡単ではありませんが、チームは全力を尽くして挑む覚悟です。
LEG6の険しい森林コースと高リスクのハイスピードプランテーションエリアを攻略し、20分の差をどれだけ埋められるかが、最終的な順位を左右する鍵となります。この最後の戦いに、全員が一丸となって挑みました。
LEG5でランドクルーザープラドが受けたダメージを、中央自動車大学校の学生メカニックとフレックスメカニックは、その夜のうちに修復を完了させました。割れたリアガラスの簡易修理や、窓が割れたことで室内に侵入した砂の徹底的な除去、そして各部の点検整備を行い、車両を最終ステージ決戦仕様になるよう完成させ、万全の状態で送り出しました。
現地でおこなった可能な限りの改修で出撃したランドクルーザープラドは、ボディ各部に傷や割れ、パーツの脱落、ガムテープでの簡易的な補修と決してきれいな状態ではありませんでしたが、その姿には機能美にも似たかっこよさがありました。
チームのクルーもこれまでの戦いの疲れがピークに達している中、その全員が祈るような気持ちでゴール地点で待機し、チームの成功を信じて見守っていました。
最終日LEG6のSSでは、最後まで気を緩めずに走り切れるかが最大の試練です。各チームとも疲労がピークに達していてミスが続出する中で、冷静さを保ちながらも全力で攻め切る必要があるので、ほんの一瞬の気の緩みが、これまでの努力を全て無駄にする可能性もあるのが最終ステージの恐ろしさでしょう。
ドライバーの川畑真人選手、コ・ドライバーのデイチャポン選手、そしてチームの全員が集中力を最大限に高めて、ゴールを切る最後の一秒まで戦い抜く覚悟が求められます。このステージは、精神力と技術の真価が問われる瞬間です。
LEG6のSSでは急なカーブが連続で続く高速区間があり、ここでは特に車両のコントロールテクニックが試されますが、ドライバーの川畑選手はそんな難所でも安定したハンドリングを見せました。
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