NEXCO中日本 八王子支社は2024年8月15日、当日の「諏訪湖祭湖上花火大会」の開催に先だって、異例の呼びかけを行いました。

　その呼びかけとは、「（中央道の）諏訪湖SAでは観覧できません」というものです。

「花火観覧を目的としたSAでの長時間駐車は本線渋滞を引き起こし、重大な事故につながる可能性があります」（同）

　投稿には、過去の花火大会開催時の諏訪湖SAの様子を撮影した写真が、添付されています。そこでは、広い駐車マスがびっしりと埋まり、駐車できずに途方に暮れる入場車が、入口付近に列をなしている光景が。

　その駐車場の空き待ちの列は、はるか後方まで伸びていき、ついには本線にも到達するほどでした。

　単にSA利用者が殺到しているのなら仕方ないですが、花火を見るために駐車場を「目的外利用」するクルマが占拠すると、SAを使いたい人が駐車できない問題も発生します。

　同支社は当日の対策として、やむを得ず「渋滞が高速道路本線に伸びる恐れがある場合には、安全のため本線からSAへの入り口を閉鎖」するとしています。

　こうした「花火大会駐車」対策は各地にも広がっており、先月もNEXCO中日本 名古屋支社が、東海環状道内回りの鞍ヶ池PA（愛知県豊田市）で「鑑賞エリア」に使われる区画を臨時で閉鎖しています。

　さらに、NEXCO西日本関西支社は8月8日、「びわ湖大花火大会」の鑑賞者が殺到するのに備え、名神の大津SAを15時から21時まで「完全閉鎖」しています。

　こうした「高速タダ見行為」に対し、SNS上では「もう目隠しの衝立をたてるべきなのでは」「なんで場所も選ばず平気で観ようとするんかね？観ないと命に関わるんか？」「これ迷惑なんだよな」など、マナー違反を憂う声が上がっています。

　中には「SAどころか路肩に停車して花火を鑑賞しているドライバーを見かけます」というコメントも見られました。