“軽油”は「軽自動車」に入れちゃダメーー!! 名前も似てるし安いのに、なぜ「軽自動車」に使用してはいけないのでしょうか?
セルフのガソリンスタンドで給油する際、「名前に“軽”と付いているから、軽自動車に軽油を入れてしまった」というトラブルは実際に発生しており、注意が必要です。では「軽油」は一体どんな燃料で、どのようなクルマで使用するものなのでしょうか。
「軽油」は、どんなクルマに入れるもの?
一般的にガソリンスタンドの給油機には、「ハイオクガソリン」「レギュラーガソリン」「軽油」の3種類があります。
詳しくない人は全部まとめて「ガソリン」と呼びがちですが、正確にはガソリンに該当するのは「ハイオク」と「レギュラー」の2つのみ。
では「軽油」は一体どんな燃料で、どのようなクルマで使用するものなのでしょうか。
まず先述の「ハイオクガソリン」「レギュラーガソリン」は、その名の通りガソリンエンジンを搭載したクルマに用いられる燃料です。
一方で「軽油」は「ディーゼル燃料」とも呼ばれ、つまりディーゼルエンジンを搭載しているクルマで使用します。
そして重要なのが、ガソリンと軽油の特徴が大きく異なるという点。なぜなら「ガソリンエンジン」と「ディーゼルエンジン」はそもそも構造が別物で、燃焼の仕方も違うからです。
どちらも「石油から精製して作られたクルマの燃料」という点は同じですが、ガソリンは「低温で燃焼しやすい」、軽油は「高温で燃焼しやすい」という化学的な違いがあります。
また軽油は「着火性が高い」のも特徴で、ガソリンエンジンは「スパークプラグで着火する」のに対し、ディーゼルエンジンは火花を使わず「エンジン内での圧縮による熱」で自然着火するもので、軽油もそれに合った性質を持っています。
そのため軽油を用いるディーゼルエンジンは、高温になるまで空気を圧縮することができ、ガソリンエンジンと比べて熱効率が良く、安定してパワーが出せることから、バスやトラックといった「安定したパワーが必要なクルマ」に用いられています。
また乗用車でも、ミニバンなど大人数が乗車するような大きく重いクルマに用いられるケースがあります。
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