ダイハツのインドネシア法人は、2024年7月18日から22日に現地で開催された「インドネシア国際オートショー」において、コンパクトMPV（マルチパーパスビークル）「セニア」のスポーティ仕様「セニア ADS」を出品しました。

　セニアは、コンパクトなボディサイズながら3列シート7人乗りを実現したMPVです。ダイハツとトヨタが共同で開発し、2004年にデビューしました。

　インドネシアで生産され、トヨタの販売網では「アバンザ」として販売されています。

　現行モデルは2021年登場の3代目にあたります。同社によると、インドネシアの自動車市場では300万円以下のMPV需要が拡大しており、その人気をけん引するのがセニアだといいます。

　背景に人口の増加トレンドがあり、大家族志向が根強いことから、3列シートのMPVを求めるユーザーが多いようです。

　子育て家族をメインターゲットとしているセニアのボディサイズは4395mm×全幅1730mm×全高1700mm、ホイールベース2750mm。リアドアはヒンジ式です。

　パワーユニットは1.3リッター直列4気筒（最高出力98ps・最大トルク12.4kgm）と1.5リッター直列4気筒（最高出力106ps・最大トルク14.1kgm）の2種類があり、いずれもギアボックスは5速MTまたはCVTを組み合わせています。4WDの設定はありません。

　最上級グレードにパッケージオプションとして設定されるADSは、フロント＆リアバンパースポイラー、サイドスカート、バックドアガーニッシュ、スモークガラスなどを採用するスポーティ仕様です。

　今回同ショーに登場したセニアADSは、エアロパーツの一部をシルバーにしたアップデート版。ボディカラーを専用のツートーン（ホワイト×ブラック）にして、精悍な雰囲気を一段と強めて、従来以上に差別化を図っています。

　インテリアにはカーボン調オーナメントやアンビエントライトを採用しています。

　セニアの新しいADSの価格は2億5025万から2億8385万ルピア（約230万円から260万円）となっています。