“日産”製「フェラーリ」登場!? まさかの「“70億円超え”クーペ」を「日産車」で再現! 屋根もカットした「“ニセ”250GTO」のベース車とは

イタリアの高級自動車メーカー「フェラーリ」の伝説的なスポーツカーである「250GTO」。そんな同車の“レプリカ”が日本で販売されています。どのようなモデルなのでしょうか。

“ニセ”フェラーリ250GTOの出来栄えがスゴイ!

 イタリアの高級自動車メーカー「フェラーリ」の歴史において伝説的なスポーツカーと言われる「250GTO」ですが、そんな同車の“レプリカ”が群馬県太田市にあるVintage Dreamsで販売されています。

結構完成度高い! 「250GTO」のレプリカ(画像:Vintage Dreams)
結構完成度高い! 「250GTO」のレプリカ(画像:Vintage Dreams)

 250GTOは、フェラーリが1962年から1964年にかけて製造したクルマで、フェラーリ250GT SWBをレース用に改良したクルマです。

 公道でもサーキットでも卓越した性能を発揮し、国際的なレースでも数多くの輝かしい戦績を残しました。

 以下に、フェラーリ250GTOの性能を記載します。

 パワートレインには、最高出力300馬力の3リッターV12エンジンを搭載。車重は880kgで、最高速度280km/hです。

 250GTOは生産台数が36台と比較的少ないため価値が高く、2023年の国際競売会社サザビーズのオークションでは、5170万ドル(約78億円)で落札され、自動車としては過去2番目の高額落札となりました。

 そんな250GTOを、日産「フェアレディZ 260Z(以下260Z)」をベースに再現した“レプリカ”が、群馬県太田市にあるVintage Dreams(遠藤自動車サービス) で販売されています。

 260Z といえば、1973年に開催された第20回東京モーターショーで、4人乗の260Z 2by2が出展され注目を集めましたが、第1次オイルショックの影響もあってか発売は断念されました。

 国内未発売のクルマがなぜ存在するのでしょうか。これについてVintage Dreamsは、「海外では260Zは発売されています。このクルマは、海外で生産された左ハンドルの260Zをベースに、フェラーリ250GTOレプリカとして海外で改造しました。そのクルマを輸入し販売しているのです」とのことです。

 作成費用・期間などは、一切分からないといいますが、外観は“本物のフェラーリ250GTOでは?“と思うほど精巧に造られており、フロントグリルの特徴的な3つのD字リッドや、リヤのダックテールスポイラーなど、その出来映えは”素晴らしい“の一言。

 空力を考慮した流線形のフォルムやフロント・リアのライト類、そしてボンネットにあるフェラーリのエンブレムも見事に再現されています。

 ただし、オープンカー仕様であることや、ベースの260Zを流用したインパネ周り、オリジナルのホイールなどは、250GTOと明らかに異なる部分です。

 また、エンジンは日産のL28型2.8リッターエンジンに載せ換えられており、走行距離は不明です。価格は車両本体価格650万円(消費税込)で、車検など諸費用含めて支払総額725万円です。

筆者:TSUMUJI Writing Studio(ヒロ)

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