滋賀の大動脈「琵琶湖大橋」いつになったら無料化されるのか 開通から60年 料金徴収期限が「延長されまくり」の理由とは
滋賀県に広がる「琵琶湖」を渡るのが、有料道路「琵琶湖大橋」です。開通以来60年間ずっと有料のままですが、いつになったら無料開放されるのでしょうか。
無料開放の話が現れては消える「琵琶湖大橋」
滋賀県の平野部の大部分を占めるのが、日本最大の淡水湖である琵琶湖です。
この琵琶湖によって滋賀県が「湖西エリア」「湖東エリア」に完全分断されているなか、双方をつなぐ貴重な道路が「琵琶湖大橋」です。
未だに有料道路ですが、過去に無料開放の話もありました。果たして実際に無料解放されるのはいつになるのでしょうか。
琵琶湖大橋は1964年に開通。長さ1.4kmの桁橋で、琵琶湖がくびれて狭くなっているところで、対岸の堅田(大津市)と守山市をつないでいます。
これまで発展が遅れていた湖西地域は交通ネットワークに組み込まれ、飛躍的な発展を遂げることとなりました。
交通量が激増して渋滞が課題となったことから、1994年には隣に2本目の橋が架けられ、4車線化を果たしました。
堅田側は高さ約26mまで盛り上がっていて、下を遊覧船が通過できるようになっています。また守山方面行きの下り坂の舗装路面には「メロディロード」が仕掛けられていて、走行摩擦音で「琵琶湖周航の歌」が流れるようになっています。
ところで、利用者にとって気になるのが「無料化はいつになるのか」ということです。
というのも、琵琶湖の最南端部に1974年に完成し、膳所と草津方面をつなぐ「近江大橋」が、一足先に2013年に無料化されているからです。破滅的な大渋滞である石山の国道1号を避け、大津市~草津市をむすぶ貴重な足として、近江大橋はドル箱路線となり、建設費用も償還しきったため、延長されずそのまま無料開放されたのです。
いっぽう、琵琶湖大橋も2本目の橋が架けられたあとは、2021年に料金徴収期限を迎えることとなっていました。
しかし2014年から「琵琶湖大橋有料道路のあり方に関する研究会」が開かれ、その結果として「2029年まで徴収期限を延長する」という結論に達したのです。
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