「ちょっとの時間だけ…」が命取りに! 「子ども車内置き去り」どう防ぐ? 事故防止に有効な「3つの行動」とは
「車内置き去り」を防ぐための行動とは?
それでは子どもの車内置き去りを防ぐために、どのようなことをすべきなのでしょうか。
子どもの傷害予防に関する活動を重なっているNPO法人 Safe Kids Japanでは、「A-C-T」を提唱しています。
A-C-Tとは、「Avoid Heatstroke(熱中症の予防)」、「Create Reminders(置き去り予防)」、「Take Action(置き去りを見かけた場合の通報)の頭文字をとったもの。
「数分であっても子どもだけを車内に残さない」「子どもの勝手な乗り込みを防ぐため保護者が外にいる場合はドアをロック」や「子どもをチャイルドシートから降ろしたら(身代わりとして)ぬいぐるみを置く」「スマホや財布、バッグなど貴重品を後部座席に置き、子どもの存在を認識しやすくする」といったことを対策として挙げています。
また、「車内に子どもだけを見かけたら、すぐに救急車と警察に通報」を心がけることで、社会が一体となって子どもの車内置き去りを未然に防ごうという模範行動をとりまとめています。
しかし人間は、慌てていたり考えごとをしていたりすると、肝心なことをし忘れたりするものです。“思い込み”というものですが、「降ろしたつもり」という“思い込み”で子どもの車内置き去りをしてしまうケースも多いとされています。
そこで、送迎用バスなどでは「車内置き去り防止装置」の装備義務化が2023年4月から進められています。
この装置には、車内を見回りながら後部に設置されたブザー停止ボタンを押す「降車時確認式」と、車内の動きや振動などを検知できるセンサーと社外ブザーがセットになった「自動検知式」があります。
あくまで送迎バス用ですが、価格は15万円前後となり、家庭庁が17万5千円を上限に補助金が支給されるため、実質的な負担なしで設置できるとのこと。
もっとシンプルな仕組みで良いので、一般車向けに安価な車内置き去り防止装置が開発・市販されることが望まれます。
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パチンコなどの遊戯施設に出かけて、わかっていながら子どもを車内へ置き去りする人はともかく、子どもを大切に育てている方でも「ちょっとなら」と油断しがちです。
クルマで出かけて駐車した後、どのような事情があっても子どもも一緒に連れて行くことや、運転者とは別の保護者が同乗するなどして、絶対に置き去り状態にならないように気をつけましょう。
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