「ちょっとの時間だけ…」が命取りに! 「子ども車内置き去り」どう防ぐ? 事故防止に有効な「3つの行動」とは
たびたびニュースで目にする、痛ましい子どもの車内置き去り事故ですが、車内温度が一気に上昇する夏場は特に注意が必要です。どうすれば事故を防げるのでしょうか。
夏の「車内置き去り」短時間でも危険な状態に!
ニュースでもたびたび、注意不足などによる「子どもの車内置き去り事故」が取り上げられます。
とくに夏場は車内温度が短時間で上昇し、車内に残された子どもは生命の危険にさらされることがあり、いつも以上に注意することが重要です。
エアコンをオフにした真夏の車内はどれほど危険なのでしょうか。
JAF(日本自動車連盟)がおこなった実験データによると、外気温35度の炎天下に駐車したクルマは、エアコンをオフにすると、停止後わずか15分で車内温度は30度以上になり、熱中症指数の「WBGT(湿度、日射・輻射、気温から弾き出される指標)」が危険レベルに到達するといいます。
なお、JAFの実験では、何も対策せずに駐車したクルマの車内温度は、白いクルマが52度、黒いクルマが57度(黒)まで上昇。ダッシュボードは80度近くにまで達しており、熱中症はもちろんですが、触っただけでヤケドするほど高温になったという結果が出ました。
窓を締め切った車内は湿度が下がるのも遅く、高温かつ多湿という厳しい環境となります。体温調節機能が未発達の乳幼児だけでなく、同機能が低下した高齢者などは体温が上がり過ぎてしまい、生命の危険性が高まってしまうのです。
その一方で、子どもの車内置き去りをしてしまう保護者側の言い分として、「寝ているし、短時間であれば…」や「子どもをあやす過程でうっかりキーを持たせたまま閉じ込めた」、さらに「送ったつもり」「降ろしたつもり」という確認ミスもあります。
自動車向けセンサーの開発・販売を手がける三洋貿易が発表した「子どもの車内置き去り実態調査2023」によると、車内置き去りした経験のある保護者は20.4%。
そのほとんどが車内に子どもが残されていることを認識しており、「〇〇したつもり」よりも、「短時間なら大丈夫だろう」と油断して子どもを車内に置き去った状態となり、事故に至るケースがあることが分かっています。
思っている以上にエアコンを切った車内は短時間であっても危険という認識を持つ必要がありそうです。
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