2024年7月25日、スズキは今秋発売予定の新型「フロンクス」に関する先行情報を発表しました。
　
　スタイリッシュな内外装デザインが目をひく新型コンパクトSUVのフロンクスについて紹介します。

　新型フロンクスは、インドで生産され世界で発売される世界戦略モデルです。

　2023年4月にインドで発売されたのを皮切りに、すでに中南米、中近東、アフリカなどで発売が始まっています。

　そんなグローバルモデルの新型フロンクスが2024年秋頃に日本でも販売されますが、スズキは先行情報として国内仕様の内外装デザインやカラーバリエーションなどを公開しました。

　外観は、クーペスタイルの流麗なフォルムと、個性的なフロントマスクや抑揚の強いフェンダーまわりとの組み合わせが特徴です。

　ボディサイズについては発表されていませんが、外観デザインは海外仕様と大きく変わっておらず同等とみられます。ちなみにインド仕様の寸法は、全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mmとなっています。

　これを国内のコンパクトSUVで比較すると、トヨタ「ライズ」／ダイハツ「ロッキー」が全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmでほぼ同等です。

　しかしタフさを強調したスクエアなフォルムのライズ／ロッキーに対し、新型フロンクスは流麗かつ上質な雰囲気のクーペスタイルで、同じコンパクトSUVながら外観イメージは大きく異なります。

　ボディカラーは、パールメタリック系の上質なカラーをメインにした、ブラックルーフの2トーン5種と単色2種の全7種のカラーラインナップが公開されました。

　こうした上質な雰囲気は内装も同様で、力強い立体造形のインパネと、上質な金属調加飾やシート素材を組み合わせました。

　内装色はブラックを基調にショルダー部やドアアームレストの一部などにボルドー色を配したことで、高級車のようなオシャレさを表現しています。

　スズキによると、コンパクトなサイズながらパッケージングにも配慮し十分な後席足元空間を確保したほか、日本仕様では遮音材を増やし、静粛性も高められているといいます。

　搭載されるパワートレインは、インド仕様とは異なります。

　インドでは1リッター直噴ターボエンジン＋マイルドハイブリッドや、1.2リッター自然吸気エンジン仕様が用意されますが、日本向けには1.5リッター自然吸気エンジンが採用され、6速ATと組み合わされます。

　走行性能についてスズキは、低重心でワイドトレッド、ロングホイールベースという特性に加え、足回りに専用チューニングを施したといい、高い操縦安定性と直進安定性、快適な乗り心地を実現したと説明します。

　加えて、日本仕様には独自の4WD仕様も設定されています。後部の駆動系に起因する振動を抑える対策を施し、FFモデル同様の静粛性を確保した点も特筆されます。

　また最小回転半径は4.8m（ライズ／ロッキーは4.9mから5.0m）で、小回り性能も十分に確保されています。ちなみにタイヤサイズは195／60R16です。

　さらに日本仕様では、先進運転支援機能も追加されました。

　デュアルセンサーブレーキサポートIIや電動パーキングブレーキを採用し、全車速追従・停止保持機能付きアダプティブクルーズコントロール（ACC）を搭載したほか、車線維持支援機能（LKA）も採用され、長距離ドライブの快適性を高めています。

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　なおスズキでは8月1日より、正式発売に先駆け全国各地で新型フロンクスの先行展示会を行う予定で、実車を通じて理解を広めていきたいとしています。

　今回発表されなかった日本仕様の価格や詳細なスペックなどについても、今後の追加情報公開が待たれるところです。