なぜ外国人が「大黒PA」に増加? いまや日本屈指の「観光名所化」理由は? インバウンドで注目される「DAIKOKU」とは

外国人観光客はどうやって大黒に来ている?

 外国人に大人気の大黒PAですが、中には違法な手段でフェンスを乗り越えてPAへの侵入を試みる不届き者も存在しています。

 これらを問題視した首都高速ではこれら外国人への注意喚起をする目的で2023年11月には、警告のための動画を公開しました。

 一定の効果はあったようですが、今でも後高いフェンスを乗り越えて侵入する外国人は存在するそうです。

 筆者は大黒PAができた頃から月に数回は訪れていますが、外国人観光客の姿が見られるようになったのは2017年頃からだと認識しています。

 2018年頃からは海外の有名テレビ番組がこぞって取材に訪れるようになり、動画の拡散によってイッキに世界中のクルマ好きが憧れる場所になりました。

 もちろん、スカイラインやRX-7、スープラなどの旧車スポーツ人気とあいまって盛り上がりは続きましたが、2020年から約4年はコロナ禍にあり、外国人の姿は激減しました。それが再び増えてきたのが2023年春以降です。

大黒PAにやってきた外国人観光客(撮影:加藤博人)
大黒PAにやってきた外国人観光客(撮影:加藤博人)

 ところで、大黒PAは首都高速の休憩施設であるためクルマで来るのが当然なのですが海外から旅行で訪れた人々はどうやって大黒PAに来ているのでしょうか。以下のいくつか方法があります。

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 1日本の友人や知人に連れて来てもらう
 2レンタカーを借りて自分で運転して訪れる
 3タクシーを利用する
 4大黒PAを回るガイドツアーに参加する
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 なお、レンタカーを運転できるのは日本で有効な免許証を保有しているか、ジュネーブ条約締約国で発行された&ジュネーブ形式の国際免許証を持つ人に限られます。

 レンタカー会社の中には、ウィーン条約の国際免許証で外国人に貸し出しを許可しているところもありますが、これは完全な違法です。

 また2023年に比べて増えているのが3と4です。

 かつてはタクシーを呼んでも行き先を大黒PAというと断られるまたは、大黒PAまで行ってくれても帰りのタクシーを呼ぶのに苦労する、それで徒歩で大黒PAの外に出ようとする外国人もいて大変危険な状況でした。

 しかし2024年4月からのライドシェア解禁も関係している関係なのか、緑ナンバーのタクシーがドッと増えた印象です。

 駐車スペースで客待ちをする空車のタクシーの姿も現れるようになりました。

 そして4のガイドツアーを行う会社も増えつつあります。

 ほとんどの会社は法令順守のもとにガイドツアーが行われていますが、中には無許可で行う会社もあり大黒PAでトラブル発生の原因にもなっています。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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