2024年7月18日、レクサスは新型ハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」を発表しました。
　
　同車はレクサス最小サイズのコンパクトSUV「LBX」をベースに、高性能化を行ったモデルだと言いますが、ベースモデルと比較してどのような違いがあるのでしょうか。

　この新型LBX MORIZO RRは、2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」で世界初公開されたモデルで、6ヶ月の時を経て今回の市販化が実現しました。

　ボディサイズは全長4190mm×全幅1840mm×全高1535mm。ベースとなるLBXの標準車が全長4190mm×全幅1825mm×全高1545mmですので、全長こそ変わらないものの15mmワイドかつ10mm低い、スポーティなプロポーションとなっています。

　また外装デザインにおいても、新型LBX MORIZO RRには独自のエクステリアが与えられ、高性能さを強調したダイナミックな専用バンパーとグリルを採用。

　くわえて同色のアーチモール・ロッカーモールを装備したほか、ブラックメッキのウインドウモール、メッシュ形状の19インチ専用鍛造アルミホイール、リアには重心の低さと塊感のある専用バンパーと、走りを想起させるデュアルマフラーバッフルを装着しました。

　この存在感のあるデザインは見た目の迫力のみならず、サーキットなど限界走行時に求められる冷却・空力・運動性能を実現するためのもの。

　通常モデルのLBXは、コンパクトながらもレクサス特有の高級感とSUVの力強さをあわせ持った上質なデザインが特徴ですが、一方で新型LBX MORIZO RRには高いパフォーマンスに裏付けられたエクステリアを与えることによって、見事に両車の差別化が図られています。

　また新型LBX MORIZO RRのインテリアは、プレミアムブランドにふさわしい高級感あふれる仕上がりとなっており、基本的な造形はLBXと共通となっていますが、専用のフロントシートやアルミパット付きのペダルを装着。

　スポーティな要素を増したことで、ドライバーの高揚感を高めつつ、スムーズで正確なペダルワークを可能としました。

　そんな新型LBX MORIZO RRに搭載されるパワーユニットは、最高出力304馬力・最大トルク400Nmを発揮する1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジン。

　これに国内レクサス初となる6速MT（iMT）あるいは8速ATのトランスミッションを組み合わせて常時四輪を駆動し、0-100km／h加速5.2秒という俊足を誇ります。

　またハイパワー化と同時にプラットフォームの強化も実施され、フロントには軽量・高剛性のものを採用したほか、リアもデフやサスペンションの強化に合わせたひと回り大きな仕様に変更。

　さらにボディ溶接は469点追加、ブレースの追加やパフォーマンスダンパーを設定、ブレーキも停止性能と冷却効率を高めるなど、純正メーカーの手による高性能モデルならでは効果的な強化が実施されています。

　レクサスは新型LBX MORIZO RRの開発にあたって、車名にも採用された「モリゾウ」ことレクサスのマスタードライバー豊田 章男氏と共に、レクサスらしい上質な走りと洗練されたデザインを目指したと説明。

　思わず笑みがこぼれるような“クルマとの対話”と非日常の高揚感を楽しめる、新たなハイパフォーマンスモデルを完成させています。

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　新型LBX MORIZO RRの車両価格（消費税込）は、6速iMT／8速ATともに、650万円です。

　なお、同車のラインナップにはカスタムオーダーメイドモデル「LBX MORIZO RR “Bespoke Build”（ビスポーク ビルド）」も設定しており、表皮色やシートベルト、ステッチ糸の色替え、配色構成のバリエーション拡大など、オーナーの好みを反映させたコーディネートが可能となっています。

　このLBX MORIZO RR ビスポーク ビルドの車両価格は720万円で、抽選100台のみの限定販売。

　抽選申し込みは7月18日から31日まで受け付けられ、8月下旬頃の発売を予定しているといいます。