「暑い車内」”爆速“で冷やしたい! 「最速でクルマを冷やす」方法は? 「夏の車内」は”1時間“でどれほど熱くなる? クルマ×猛暑の実験結果とは
気温の高い季節になると、クルマの室内もかなり暑くなっていてエアコンなどをつけても涼しくなるには時間がかかります。では車内温度を“最速”で涼しくするにはどのような方法があるのでしょうか。
車内温度を最速で涼しくする方法は!?
最近の気温は、2024年は6月下旬でも35℃を超える猛暑日を観測するなど、梅雨明け前にも関わらず厳しい暑さが続いています。特に、締め切った状態で駐車したクルマの室内は容易に熱中症となってしまうほどの暑さです。
では車内の温度を最速で涼しくしたい場合、どういった方法があるのでしょうか。
JAF(日本自動車連盟)は「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法」についての実験を行っています。
実験では同じクルマを5台用意し、車内温度が55℃になったタイミングで5名のモニターがそれぞれ違う方法で温度低下に挑戦するというもの。
エアコンを用いた方法では、窓を開けずに「エアコン(外気導入)」「エアコン(内気循環)」を設定した場合と、「エアコン+走行」(いずれも最低温度)の3つの方法の検証を行いました。
結果、車内の温度を最も早く下げたのは「エアコン+走行」を用いた方法でした。
エアコン走行では、窓を全開にし、クルマのエアコン(オート)を外気導入、温度設定はLo(最低)にして走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行し、温度変化を測定。その結果、55℃から5分後に28.0℃まで低下したといいます。
一方「エアコン(外気導入)」は10分後に29.5℃、「エアコン(内気循環)」は10分後に27.5℃の結果となり、内気循環のほうが車内温度が低くなりました。
さらに、エアコンの内外気切り替えを使い分け、まず窓を全開にしてエアコンの外気導入モードで車内の熱気を出してから、窓を閉めて内気循環モードにして車内の空気を循環させることで、最も効率的に車内を涼しくすることができるとしています。
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ちなみに実験では助手席だけ窓を開け、運転席のドアを開閉して車内の熱気を逃がす「ドア開閉」、座席シートに冷却スプレーを10秒ほどふきかけた「冷却スプレー」の2つの方法も実施。
結果は エアコンを使わない「ドア開閉」は47.5℃、「冷却スプレー」は3分後に50.1℃に低下。エアコンを使わない方法ではなかなか気温を効率的に下げるのは難しいことがうかがえます。
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