「暑い車内」”爆速“で冷やしたい! 「最速でクルマを冷やす」方法は? 「夏の車内」は”1時間“でどれほど熱くなる? クルマ×猛暑の実験結果とは

1時間で約70度に…電子デバイスはあっという間に使えなくなる

 炎天下で駐車した車内のなかでも、特にダッシュボードの上は直射日光があたり極めて高温となりますが、実際どのくらいの温度になるのでしょうか。
 
 2023年7月にくるまのニュース編集部員が検証を実施しました。

車内の温度はどれほど上昇する?
車内の温度はどれほど上昇する?

 場所は埼玉県内某所の駐車場、当日の天気は快晴で、最高気温は37.8℃を観測。

 テスト車両にはトヨタ「クラウン(15代目)」を用いて、温度計は、スマートフォンのアプリを通じて遠隔で温度が分かる市販の機器を使用しました。

 実験ではダッシュボードの上に温度計を置き、クルマのエンジンを切って温度の様子を見ていきます。

 開始時刻10時半の時点でダッシュボード周辺の温度は39.7℃でしたが、わずか開始5分には45.9℃に上昇。

 開始10分後にはダッシュボード周辺の温度は52.1℃となり、ダッシュボードにおいていたタブレット端末はずっと触っていられないほど熱くなり、「高温注意」のエラーメッセージが表示されます。

 その後、開始15分後のダッシュボード周辺の温度は55.9℃、30分後は61.3℃、1時間後には67.9℃という結果で、わずか1時間で20℃以上も上昇しました。

 次に、気温が高くなる正午スタートで2度目の実験も行いました。このとき、ダッシュボード周辺の温度は40℃と、最初の実験開始時とほぼ同等まで下げましたが、開始5分後には51.3℃となり、1回目より素早い気温上昇です。

 そして、開始10分後は55.7℃、15分後は58.7℃、30分後は65.9℃、45分後は67.5℃とみるみる高くなっていき、実験終了となる開始1時間後では72.5℃と、ダッシュボード表面に触れられないほどの温度となりました。

※ ※ ※

 この時行った実験は1時間程の計測でしたが、JAF(日本自動車連盟)が行った実験では、外気温35℃で正午から4時間放置した結果、車内の最高気温は57℃、ダッシュボードの最高温度は79℃にも上り、80℃近い温度になった事を報告しています。

 80℃となると一般的な電子温度計では測定すらできず、触れるだけでやけどする可能性がある温度であり、かなり危険な状態です。

 暑い日に駐車する場合、人はもちろんのこと、大事なものや危険なものを放置することも思わぬトラブルを招くことになりかねませんので、十分注意が必要です。

【画像】「えっ…!」 これが 「暑い車内をキンキンに冷ます方法」です(13枚)

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