「洗車のタイミング」いつがベスト? 「年に1回」「汚れたら洗う」はNG!? 早めのお手入れが必要な理由とは
すぐに洗ったほうがいい汚れもある?
しかし、汚れのなかには塗装にダメージを与えるものもあります。
例えば、前出の担当者は、「黄砂・火山灰・花粉にさらされた場合はすみやかに洗車をすることを推奨しています」と話します。
黄砂や火山灰は微細な砂粒がガラスやボディを傷つけます。花粉の場合はタンパク質成分が固まることで、ボディにこびりつきやすく、時間経過とともにシミを残したりボディを腐食させたりする可能性があります。
こうした汚れはコーティングの施工の有無にかかわらず、早めの洗車が必要です。ポイントは高圧洗浄を使うことで、こびりついた汚れも素早く落とすことができます。
また、海岸沿いなどで潮風にあたると、塩分がボディに付着しサビを発生させます。そのため、クルマで海の近くに行ったあとは十分洗車するべきタイミングです。
同様に、融雪剤にも塩分が含まれているので、豪雪地帯の雪道など、融雪剤が散布された道路を走ったあとも洗車するとよいでしょう。
特にマフラーや足回りなど、車体下部を重点的に洗ったほうがよく、一部の洗車機では下部洗浄オプションが設けられているので活用すべきです。
さらに、長距離ドライブに行ったり、夏に高速道路を走ったりすると、フロント部に虫の死骸が多数付着することがあります。虫の死骸も、酸やタンパク質といった成分が塗装を腐食させるので、注意が必要です。
こうした汚れは、クルマにコーティングを施していれば水洗いで落とせることがほとんどです。しっかり洗いたいときや、コーティングしていない場合はしっかりシャンプーで洗車するとよいでしょう。
なお、洗車する日も選んだほうが効果的です。
例えば、ガソリンスタンドなどでは雨の日に洗車料金が割り引かれることがあります。こうしたサービスはお得ですが、洗ったにもかかわらず雨や泥ハネで汚れてしまうことも考えなくてはなりません。
そこで、前出の担当者は、洗車に適した天候について次のように話します。
「基本的に曇りを推奨します。陽射しが強いとボディが熱くなるので拭き上げる前に水滴が乾いてしまい、ウォータースポットの原因になります」
とくにこれからの真夏時は、晴れた日に洗車するのは避けたほうがよさそうです。
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洗車については、ただ汚れを落とすというより、クルマを長持ちさせるために洗う意識を持つとよいようです。
そのうえで、さまざまな汚れがつく前に、洗車機を使う際にはコーティング洗車を選ぶのもおすすめです。
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