トヨタ斬新「MR-S GR」投稿!? 大開口グリルが印象的なミッドシップマシンに! インスタに現れた実物車とは
GRといえばトヨタのモータースポーツを支えるブランドですが、かつて販売した「MR-S」をGR仕様に仕立てている人物がいました。
「MR-S GR仕様」 インスタに投稿した制作者を直撃
Instagramにトヨタ「MR-S」の「GR」仕様が投稿され話題となっています。どのようなクルマなのでしょうか。
MR-Sは、1999年〜2007年までトヨタが販売していたスポーツモデルです。
エンジンがドライバーと後輪の間に積まれ後輪を駆動する「MR」レイアウトを採用していることが最大の特徴になります。
メリットとして、クルマ最大の重量物であるエンジンが車体の真ん中にあることで、ハンドリングに好影響を与えます。
通常のクルマはエンジン自体の慣性により、ハンドルを切っても実際に舵が利くまでは若干のタイムラグがあります。
しかしMRはフロントが軽いため、そのタイムラグが少なくなります。まさに意のままのハンドリングを楽しむことができるのです。
さらに、エンジンが真ん中にあることで、前後タイヤへの重量配分が改善されます。
特に後輪に常に荷重が乗っていることとなり、路面とのタイヤとの密着度が高まるため、グリップが良くなります。
そのためアクセルを一気に踏み込んでも後輪が空転せず、効率的な加速ができるようになります。
ただし、スピン状態になると後ろが重い分一気に回ってしまうというのがデメリットです。
通常は後席の部分にエンジンが乗っているので、多くのMR車は2シーターとなっており、実用性よりもスポーツ性能が優先されています。
また、MR-SはトヨタのMR車の最終版となったモデルです。
以前、トヨタには「MR2」というMRスポーツモデルが存在しました。
1984年に初代(AW11型)が発売され、1989年に2代目(SW20型)が発売されました。
発売から約10年後にSWの生産が終了し、その後継を担ったのがMR-Sとなります。
MR-Sの特徴は、MRであること以外に、車体の小ささと軽さ、そして当時の新車価格の安さです。
2005年型のボディサイズは全長3895mm×全幅1695mm×全高1235mmで、車重は1010kgというもの。車体価格は207万9000円です。
ちなみに後輪駆動のピュアスポーツモデル「GR86」は、全長4265×全幅1775×全高1310mmで車重は1290kgで、価格は最安で291万6000円です。
MR-Sのボディサイズと車重の小ささ、そして価格の安さが分かります。
エンジンは1794ccの直列4気筒で、最高出力103kW(140PS)/6400rpm・171Nm(17.4kgm)/4400rpmを発揮しました。
トランスミッションは、通常タイプのMTと、クラッチレスのシーケンシャル(前後操作のみでギアを操作)MTの2種類が用意されました。クラッチレスのほうはAT限定免許でも運転可能です。
今回、Instagramに投稿されたMR-Sは製作途中ですが、特徴的なGRのフロントバンパーが仮止めされていました。
GRは、トヨタの現在のスポーツモデルに冠されるブランドで、「TOYOTA GAZOO Racing」の略です。
ミニバンやSUVといった普通車のカスタマイズグレードとして用意されているのが「GR SPORT」で、スポーツ専用モデルは「GR」です。
GRモデルの外見的な特徴はフロントフェイスです。フロントバンパーの下部が長方形状に大きく開口しています。
しかも自ら製作・再現したようなものではなく、まるでホンモノのGR MR-Sです。
このカスタムについて、MR-Sのオーナーである投稿者は以下のように話します。
「このクルマは2002年型のMR-Sです。
私は日本車が大好きで、JDM(日本国内専用モデル)をたくさん持っています」
ちなみに2002年型のMR-Sはトランスミッションが6速MT化された最初のモデルです。
カスタム中のMR-Sについては「このバンパーは『コペンGR』のパーツです。ネットでこのバンパーを見かけた際、MR-Sに取り付けるアイディアを思いつきました」とのことです。
※ ※ ※
このMR-Sは、ワイドフェンダーにしたりローダウンをしたりと、すでに多くの箇所がカスタマイズされています。
「MR-SにコペンGRのフロントバンパーを取り付けたら完成です」と投稿者は話しました。
「光景を担った」☓ → 後継 ◯
小学生でも間違えない