京葉道路の“地獄渋滞区間”「貝塚トンネル」いつになったら改善!? 新トンネル建設で「車線増加」千葉県が国へ要望継続!「慢性的な渋滞です」
京葉道路の“地獄渋滞区間”「貝塚トンネル」いつになったら改善!? 新トンネル建設で「車線増加」千葉県が国へ要望継続!「慢性的な渋滞です」
京葉道路のボトルネック区間
千葉県は2024年6月13日、国に対して2025年度の予算確保に対する要望を発表しました。
そのなかで、京葉道路の渋滞多発区間である「貝塚トンネル」の車線増加にも触れています。いったいどのような計画になるのでしょうか。
京葉道路は、首都高7号小松川線の延長として、江戸川区篠崎から船橋、幕張、千葉市郊外を経て、蘇我ICで館山道へ直通していきます。
八方ふさがりの千葉市内の街路に対し、都心・房総方面への貴重な高速移動ルートを担っています。そのため交通集中が激しく、ラッシュ時を中心に、やはり混雑が目立つ道路でもあります。
そんな京葉道路の中で、特に悪名高い渋滞箇所のひとつが「貝塚トンネル」です。
貝塚トンネルはJR総武本線をまたぎ、貝塚ICを越えた先にあります。ここは両側で片側3車線→2車線へ狭くなるほか、下り坂から上り坂に切り替わることで無意識のスピード低下を生じさせる「サグ」が存在しています。
特に西行きは、貝塚IC周辺を先頭に蘇我ICまで渋滞多発区間で、大半がピーク時に「時速25km以下」になる区間になっています。
これを抜本的に解決するには、ひとまず片側3車線への車線増加が必要となります。しかしそれを長年阻んでいたのが、トンネルであることでした。貝塚トンネルは京葉道路の上下線だけでなく、両側に側道(国道16号)があり、4本ものトンネルが横並びになっています。
結局、外側にさらに新たなトンネルを掘って、新車線のスペースを確保するしかありません。現在、側道の国道部分を新設し、いまの国道部分を京葉道路へ転用することが検討されています。
とはいえ、2014年に一定の方針が提案されてから、目立った動きは見られません。千葉県は毎年欠かさず、国に対し「調査・設計を進め、早期に工事に着手」するよう求めており、今回も昨年と同じ文言が記載されています。
県としては「引き続き国やNEXCO東日本に働きかけてまいります」(2022年県議会)とするしかなく、事業化は国の優先順位付けを待っている状況です。
もっとも千葉市内では、東関東道「検見川・真砂スマートIC」の設置と周辺部の国道357号立体化事業が進められている真っ最中。こちらへ予算を優先的に投入し、一段落すれば別事業へ目を向ける、ということになっていきそうです。
京葉道路では2020年には船橋~幕張の西行きで「付加車線」が整備され片側3車線となっています。次なる課題区間、貝塚トンネルの改良計画がスタートするのはいつになるのか、今後の動向に注目です。
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