ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
ホンダの市販車に搭載されてきたエンジンは、スーパーカー「NSX」であっても「6気筒」までとなっています。しかしかつてホンダは「10気筒エンジン」を搭載した超高性能モデルを実際に市販化するつもりでした。
ホンダ製の「V10エンジン」を搭載!
かつてホンダは、自ら「NSXの後継モデル」と銘打つ、V型10気筒エンジンを搭載した次世代スポーツカーを開発していました。
時代の荒波に飲まれ、残念ながら市販化を果たせなかった同車ですが、SNSなどでは今でも様々な反響が寄せられています。
そのモデルの名は、「アキュラ アドバンスド スポーツカー コンセプト(以下、アキュラASC)」。
同車は2007年開催の「北米国際自動車ショー」で世界初公開された、次世代の2ドアスポーツカーのコンセプトカーであり、またホンダの高級ブランド「アキュラ」の頂点に君臨する存在として、市販化を想定した開発も行なわれたモデルです。
当時のホンダは同車について「NSXの後継モデル」と説明。
最高峰スーパーカーの名を出すほど気合のこもった、新たな旗艦となるスーパーカーでした。
そんなアキュラASCのボディサイズは、全長4610mm×全幅1996mm×全高1221mm、ホイールベースは2763mm。
低く大柄な車体とフロント19インチ・リア20インチのアルミホイールを組み合わせたアキュラASCは、派手なデザインの多い北米の自動車の中に置かれてもなお目を引く、独特の迫力を漂わせていました。
また、ホンダらしい高い先進技術と動力性能を想わせながら、NSXとは異なる「ロングノーズ」のスタイリングは、駆動方式がMR(ミッドシップレイアウト)ではなくFR(フロントエンジン・リアドライブ)ベースを採用することを示すもの。
同車の構造は「後輪駆動をベースとしたSH-AWD(四輪駆動力自在制御システム)」と説明され、その長いボンネットの下にはホンダの市販車として過去最大となるV型10気筒エンジンを搭載。
アキュラASC専用に完全新造したプラットフォームとエンジンを組み合わせるという発表に、国内外で大きな話題となりました。
ショーでの好評を受け、2008年前半には独ニュルブルクリンクで試作車の走行テストも開始。
市販化を目指した開発が急速に進められましたが、その矢先となる同年9月に、米国を発端とした世界金融危機(リーマン・ショック)が勃発します。
アキュラブランドの主力市場でもある米国での経済不況は、高級車やスーパーカー需要の急激な冷え込みを招き、ホンダもこの影響を避けることは不可能と判断。
2008年12月にアキュラASCの開発を白紙化することが発表され、無念にも市販化を果たせなかった「幻のモデル」となりました。
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このアキュラASC、“エンジンのホンダ”とも呼ばれる同社渾身のV10エンジンを搭載する予定だったことから、ホンダファンにとっても悲願のクルマであり、開発中止から16年経つ現在でも様々なコメントがSNSなどに見られます。
「このクルマが公道を走る姿を見たかったです」「出ても絶対買えないだろうけど夢があったなぁ…」「2代目NSXもカッコいいんだけど、V10エンジンで出せてたらレクサスLFAやフェラーリにも負けないスーパーカーになれたと思う」といった投稿があるほか、「自分はロングノーズのエレガントな雰囲気が好き」「クルマがEV化する前にホンダ製のFR駆動のスポーツカーを出して下さい!」との声もあり、「S2000」以来のFR駆動車という点にも価値を感じるホンダファンも少なくないようです。
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