東京モーターショー2017 渦中の日産ブース、副社長が登壇 ここから描く未来図は?

「東京モーターショー2017」、様々な意味で注目が集まる日産のプレスカンファレンスおよびブースの様子は、どのようなものでしょうか。

謝罪で始まった日産のプレスカンファレンス

 深々と折れた腰。きっちりと伸ばされた指先は行儀よく、体の側面に添わされています。陳謝に十分みあう、見事なまでの日本式のお辞儀でした。

「東京モーターショー2017」日産ブースの檀上で、不正検査問題を陳謝する日産自動車副社長ダニエレ・スキラッチ氏(2017年10月25日、川村和弘撮影)。

 檀上のその姿は日産自動車の副社長であるダニエレ・スキラッチ氏。グローバルマーケティング&セールス、EV本部、日本・アジア・オセアニア事業担当者です。2017年10月25日(水)、「東京モーターショー」における日産のプレスカンファレンスは、まさに取り沙汰されているさなかの不正検査問題に対する謝罪で始まりました。

 その後は、悪い雰囲気を吹き飛ばすような、軽快なテンポでスピーチが展開されます。アピールするのは「インテリジェントモビリティ」。それは日産が掲げる、未来の自動車のビジョンです。

世界初公開、「ニッサンIMx」(2017年10月25日、石津祐介撮影)。

 具体的には「インテリジェントパワー」「インテリジェントドライビング」「インテリジェントインテグレーション」の3つを備えたモビリティ。「インテリジェントパワー」はEVやハイブリッドなどの電動化を示します。「インテリジェントドライビング」は自動運転や運転の楽しさ。「インテリジェントインテグレーション」は、クルマとネットの接続や「V2H(クルマと家との接続)」などのコネクテッド技術です。この3つを備えた未来のクルマを形にしたのが、今回の「東京モーターショー」で発表されたコンセプトカー「ニッサンIMx(アイエムエックス)」です。

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