突然の「カミナリ」直撃! 「車の中は安全」はウソ?ホント? 車が“機能停止”ってマジ!? 正しい「落雷対処」方法とは

運転中に落雷の被害にあってしまったら、クルマはどうなってしまうのでしょう。また「落雷の時はクルマに避難せよ」と言われますが、正しい回避方法なのでしょうか。

「落雷」実験ではクルマの機能が停止して「走らなくなった」ケースも!

 夏場のドライブではしばしば、ゲリラ豪雨と呼ばれる大雨に遭遇することがあります。なかには、急な落雷を伴うケースもあるでしょう。
 
 そんな落雷の際も「クルマの中にいれば安全」といわれますが、本当にクルマの中へそのまま留まるのが良いのでしょうか。

[イメージ画像:AdobeStock]
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 落雷時における、クルマやクルマの中にいる人への影響については、2023年8月にJAF(日本自動車連盟)が、落雷がクルマや乗員に与える影響を検証するユーザーテストを実施しています。

 被験車両は、ハイブリッド車(トヨタ「アクア」)と電気自動車(日産「リーフ」)。

 人工的に雷を発生させる装置を使用してクルマに落とす実験が行われました。

 クルマはエンジンもしくはEVシステムを起動した状態にし、エアコンは25度(内気循環)、さらにカーナビも起動中で、スマホも充電中という状況です。

 ドライバー席には、全身にアルミホイルを巻き付けたマネキンが乗車しています。

 実験方法は「1200万ボルト衝撃電圧発生装置」により、ギャップ長(電極からクルマまでの距離)3mでインパルス電圧(放電電流:約2万A)を加え、クルマに気中放電を発生させます。

 その結果ハイブリッド車も電気自動車も、それぞれエンジンもしくはEVシステムがシャットダウンしてしまい、再始動することができませんでした。

 ラジオも機能しなかったものの、パワーウインドウやドアロック、ワイパーやルームランプ、灯火類は問題なく作動しています。

 またエアコンに関しては、ハイブリッド車が送風のみの稼働となりましたが、電気自動車は稼働。また、ハイブリッド車、電気自動車ともにタイヤに雷の痕跡がみられたそうです。

 本実験をまとめた大学教授によると、ECUが壊れたり異常な電流を検知してセーフティシステムが作動したことが原因だといい、タイヤに関してはこの実験では痕がついただけだったものの、場合によってはパンクする可能性もあると指摘しています。

 ただ、アルミホイルを巻き付けた車内のマネキンには焦げ痕などもみられず、車内に雷が入り込んだ様子はなかったとのこと。

 逆に、クルマのそばにクルマよりも背の高いマネキンを置いて落雷実験をしたところ、雷はマネキンの頭をめがけて落ちたといいます。

 前出の教授は次のように分析します。

「過去の実験でも乗員が直接大きな被害を受けた例はなく、クルマに落雷してもクルマの金属部分を通ってタイヤから放電するため、車内に電流は流れにくいでしょう」。

 ただ、車内でもピラーなどボディの金属部分に接触すると安全とは言い切れなくなるともいい、金属部分には触れないようにすることが大切なようです。

 また気象学に詳しい防衛大学校の教授も、「ほかに構造物がないときは、車内がもっとも安全な空間となる」としており、急な雷雨の際は無理をせず、車内で待機することがもっとも安全のようです。

※ ※ ※

 ただ実験にあるとおり、落雷によってクルマは安全に走行することができなくなるケースがあるようです。

 もし万が一運転中に雷に遭遇したら、できるかぎり屋内の駐車場など安全な場所に避難するのが理想といえます。

 それが難しい場合も、一般道であれば路肩や駐車場に避難し、高速道路では最寄りのサービスエリアやパーキングエリアで待機するなど、できる限り危険を回避する行動をとることが必要です。

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2件のコメント

  1. 突然の「カミナリ」直撃! 「車の中は安全」についての画像と記事を拝読致しました。特に気になった点
    について記述します。先ず、タイトルに対する画像が合致していない点が多すぎる。また「ついうっかり」画像について、何の事象に対して「ついうっかり」なのか説明がなされていない点について、書いた本人は分かっている積りと思いますが、読者の事を考えずにコメントされていて大きな疑問だす。目的は
    読者が理解をすることの記事であれば、読者を対象にした記事であってほしい。

  2. ファラデーケージと云うのが有って、要は金属で囲ってある箱の内部に居れば、箱に大電流が流れても平気と云う奴だ。現に、どこかの大学の先生が自分の身をもって自動車内に居る状態で、放電の実証実験するという動画が有った。その瞬間はものすごい音と光が発せられ、タイヤは幾つかパンクした様だが、当の本人はピンピンして居たのが印象的だった(念のため、ドアには触らずできるだけ離れる様にとのコト)。万一の事態に遭遇したら、覚えておいて損は無いだろう。

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