超ややこしい!「青梅街道」と「新青梅街道」どっちが広い道路?「途中で名前変わる」という謎のトラップも!? 実際どんなルートなのか
なぜこんなにややこしくなった?
歴史的に見ると、江戸時代からすでに存在していた旧来の道は、今の「青梅街道」のルートそのものです。
そのうち、戦前から拡張が進められたのが、新宿~田無だったわけです。
そして、田無より先は、クネクネと変なルートを取る青梅街道を拡幅するのではなく、新たにバイパス道路を作ることになりました。それが戦後の都市計画道路です。
古い地形図でも分かるとおり、今と同じで青梅街道は田無で「ポキっ」と西へ折れ曲がっていました。それを自然なまま北西へ伸ばし、瑞穂町まで4車線道路でしっかり整備したのが、新青梅街道というわけです。
さて、新青梅街道(田無~瑞穂)は1971年に全通しましたが、当時は単なる「青梅街道バイパス」という位置づけでした。
しかし1984年に東京都が「通称道路名」を付けた際に、ついでに西落合~田無の狭い部分もいっしょに「新青梅街道」という名前を与えたために、一層どちらがどちらなのかややこしくなったような気がします。
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こんな経緯がある青梅街道と新青梅街道。「田無を境に名前が入れ替わる」ということを頭に入れておかないと、「青梅街道ってあなたが言ったからこの狭い道通ったのに」「名前間違ってますよ。そこは青梅街道ではありませんよ」など、思わぬトラブルや「指摘合戦」を招きかねません。
住むエリアが違う人を相手に話をする場合は、「青梅街道、あの広い道路の」「新青梅街道、狭くなるほうのね」などと、ちょっと補足を入れてあげるのが良いかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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