川口~成田空港を「無料で直結」の幹線道路「最後の区間」が進行中!? 壮大な「北千葉道路アクセス」に変貌しそうな都市計画道路の将来とは
埼玉から北千葉道路へつなぐ道路の「最終区間」が事業中です。将来的には大きな道路ネットワークの一部となりそうです。どのようなルートで、どこまで進んでいるのでしょうか。
長い「一本道」ついに北千葉道路に接続へ
松戸市の都市計画道路「横須賀紙敷線」の河原塚工区の事業が、開通に向けて進行中です。
聞きなれない名前ですが、将来的には大きな道路ネットワークの一部となりそうです。
どのようなルートで、どこまで進んでいるのでしょうか。
これは県道「市川柏線」のバイパス的役割として整備されているものです。
柏方面からJR武蔵野線に近づき、線路の東側を並行し南下してくる市川柏線は、新八柱駅周辺からりっぱな4車線道路になっています。それがいきなり途切れるのが八柱霊園前です。ここからさらに南へ延伸し、北総鉄道の東松戸駅東側を抜けて、さらに南下します。
北総鉄道の線路をくぐる、ファインシティ東松戸前の約500mの部分は先行開通済み。住宅街にいきなり4車線道路が出現して驚きますが、市川柏線がここへ繋がってくるというわけです。
この道路がどういう意味を持つかというと、将来、外環道と成田空港を直結することになる「北千葉道路」に北から接続し、アクセス道路として活躍する予定なのです。
北千葉道路は現在、鎌ヶ谷~成田空港で暫定2~4車線+側道で完成していますが、近いうちに外環道市川からの工区も事業化することが見込まれています。
この道路は北へルートを辿ると市川柏線と分かれ、新松戸、流山橋を経て、県道「草加流山線」「さいたま草加線」として埼玉県を西進。川口市内まで「右左折無し」で到達することができます。
まさに、埼玉県東部の川口市・草加市・三郷市、そして千葉県の流山市・松戸市から、北千葉道路へ道路一本でつなぐ「無料道路」の、「最後の仕上げ」となる区間なのです。
事業化したのは2018年度。気になる進捗ですが、2024年3月現在で、用地取得率は87%。まだ着工には至っていません。完成予定は2031年度となっていますが、こちらは用地取得がスムーズに進むか次第でしょう。
松戸市は「早期開通を目指し事業に取り組んでいきます」としています。
ところでこの道路、北千葉道路へ接続する部分だけがちょうど、市境を越えて市川市内となっています。松戸市が市内区間を完成させたとしても、市川市や国と連携しなければ、念願の接続は果たせません。
もっとも、肝心の北千葉道路そのものが事業化していないため、完成はまだ時間がかかりそうです。そのうち市川市内でも動きが始まっていくと思われます。
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