千葉の地獄渋滞「国道296号」で悲願の「バイパス道路」工事進行中!? 船橋~八千代~佐倉の「第2ルート」どこまで完成しているのか

で、結局どこが完成して、どこが動いてるの?

【完成済み】船橋松戸線~東海神~船橋我孫子線(駿河台)
 イオンモール船橋の南側の東西道路(市場通り)が、最終的に八千代やユーカリが丘までつながる予定なのです。2車線の生活道路ですが、十分な路肩があって、道路幅はゆったりしている印象です。

 駿河台交差点から東側は、思わせぶりな短い道路が伸びていますが、ここから習志野台までは未着手です。

【事業中】習志野台
【完成済み】習志野台~船橋日大
 新京成の線路東側で、2つの工区が動いています。延長は合わせて636mで、現在は住宅地のセンターラインもない路地ですが、これを2車線の街路幅に拡幅します。今のところ事業期間は「2029年3月末」となっていますが、用地取得が進んでいないところもあり、まだ不透明です。

 そこから八千代市境までの約1.5kmは開通済みです。

【事業中】船橋市境~船橋印西線
【完成済み】船橋印西線~国道296号(大和田新田)
 約1.0kmが開通済みで、国道296号へ斜めに合流する部分が、2024年3月に開通したばかりです。

【完成済み】国道296号~村上
【事業中】その先の640m
 いったん国道296号に合流したあと、東側でふたたびバイパスとして分離し、まっすぐ東へ進みます。

 現時点で3.6kmほどが開通済みで、村上エリアにとっては、国道296号のバイパスとして貴重な東西ネットワーク道路となっています。

 道路は佐倉市境の手前まで延伸工事中。640mの工区が動いています。

【事業中】市境付近
【完成済み】西ユーカリが丘~国道296号(上座)
 八千代市~佐倉市の市境付近の未開通区間は約1.5km。ここさえ繋がれば、大和田~ユーカリが丘で国道296号をまるまるバイパスして通り抜けられるようになります。

 ユーカリが丘では、市境方面へ、2023年3月に約600mが延伸開通したばかり。少しずつ、全通へ近づいています。

【完成済み】臼井台~佐倉駅
 国道296号の南側へ進路を変え、佐倉駅までバイパス道路が開通済み。地元では「水道道路」という名前で呼ばれています。

※ ※ ※

 こうして、モザイク状に、少しずつ壮大な1本の道路は開通と事業進捗を迎えています。しかし、1本につながらないと、バイパスとしての機能はあまり無いというのも現状です。今のところ、各地域で、国道296号を通る必要がなくなってよかった、と沿線住民が安心するくらいにとどまっています。

 なお、4車線道路を東西にズバッと貫き、法定速度で走行できるような「立派なバイパス」の計画は、今のところ近辺で動いていません。少しずつ、対症療法のように拡幅や2車線街路が作られているのみです。

【画像】えっ…!? これが「国道296号バイパス」ルートと整備状況です(30枚以上)

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