5代目日産「シルビア」 女子ウケ抜群! なにが彼女たちのハートを鷲掴みにしたのか

華麗な乗降は女子の「たしなみ」

 個人(下高井戸ユキ:ライター)的には、何よりよかったのはインテリアです。特に、あのシート。どんな服ともケンカしないカラーのファブリックと、座面に余分な段がないすっきりしたデザインは、「助手席映え」と乗り降りのしやすさを支えてくれる強力な味方でした。

「Q’s」のシートまわり(画像:日産自動車)。

「ドライブデート」が大切な位置を占めるあの時代、「いかに華麗にクルマの乗り降りをするか」は、大切な女子のたしなみだったのです。片手を彼氏に預けながら、身体、頭、足の順にひらりと助手席へ収まるたびに、何人の女子があのシートに感謝したことでしょう。まあ、慣れれば訓練次第で、バケットシートだろうが、ガッチガチにロールバーが入っていようが、スリット入りのミニスカートにヒールがっちりのストレッチブーツでもスムーズに乗れるようにはなるのですが。ちなみに、華麗な乗り降りを見せつけたい相手は彼氏というわけではなく、彼氏の友達の彼女、つまり、女性目線を意識してのことだったりします。

 青春の思い出が詰まった5代目日産「シルビア」。その誕生の翌年、1989年には、R32型日産「スカイラインGT-R」、ホンダ「NSX」、「ユーノス・ロードスター」、「レクサス(トヨタ『セルシオ』)」が登場する、まさに日本車黄金期となりました。

「シルビア」は、その時代を代表する、甘酸っぱいメモリー・アイコンとして、今も語り継がれるモデルとなっているのです。

【了】
提供:乗りものニュース

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