高速料金が“最大半額”に!? 「めちゃ安くなるのサイコー」 新「平日朝夕割引」の対象エリアは? 新ETC割引に対する反響いかに
新たな「ETC割引」制度が試行運用されています。利用状況によっては通行料金が最大50%割引されますが、一体どのような制度なのでしょうか。
ドコで「フリータイム通勤パス割引」が試行開始となる?
現在、6道県の高速道路において新たな「ETC割引」制度が試行運用されています。
利用状況によっては通行料金が最大50%割引されますが、一体どのような制度なのでしょうか。
クルマで通勤する人の中には平日の朝と夕方、いつも渋滞に巻き込まれているという人も少なくないでしょう。
朝夕はちょうど出勤や帰宅の時間帯であるため、一般道路が混雑しやすい傾向にあります。
そこで高速道路各社は、一般道路から交通容量に余裕のある高速道路への利用をうながし、通勤時間帯における一般道路の混雑を解消するため「平日朝夕割引」をおこなっています。
これは車両が平日の6時-9時と17時-20時の間にETCを利用して料金所を通過した場合、毎月の利用回数に応じて通行料金を最大50%割引するというものです。
具体的には、月に5-9回の利用で30%、月10回以上の利用で50%の割引となります。
しかし、この平日朝夕割引に関しては「多様化する勤務形態に対応していない」、「かえって通勤時間帯における高速道路の渋滞を引き起こしている」といった課題も指摘されていました。
これらを受け、国土交通省では平日朝夕割引を見直し、新たな割引制度「フリータイム通勤パス割引」を導入する方針を示しました。
この制度はETC利用者が「通勤パス」を取得することで通行料金の割引を受けられるものですが、主に次のような特徴があります。
●割引は全日・24時間適用
●利用者が登録したIC間を最大50%割引(月10往復以上利用する場合)
これまで通行料金の割引は平日朝夕の時間帯に限られていましたが、新たな制度ではすべての曜日・時間帯に適用されます。
さらにIC間の割引については、登録したIC間20回相当分の支払いに使える通勤パスを10回分の料金で事前購入できるという内容で、1日3回までの走行が割引対象となります。
ただし20回相当分の料金までは定額(最大50%割引)であるものの、20回を超える料金分は別途支払う必要があります。
実はこの通勤パス割引の制度は、社会実験として2023年4月から石川県の一部区間で試行開始、同年7月から石川県全域で実施されています。
そして2024年4月からは、新たに北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県の5道県でも社会実験が開始されました。
一例を挙げると、北海道においては道央自動車道の「札幌南IC」~「北広島IC」~「千歳IC」のうちいずれか1ICの区間で利用できます。
実際にこの制度を利用するためには、NEXCO各社のホームページから社会実験のモニターとして通勤パスを申し込む必要があります。
通勤パスは月初めから月末までの1か月間有効で、利用する月の前月末日までに申し込みます。
つまり、仮に6月に通勤パスを利用する場合は5月末までに申請しなければいけません。
加えて、通勤パスの申込みは各エリア先着順であるため注意しましょう。
なお、石川県は各月先着1000名のモニターを、それ以外の5道県では各月先着500名のモニターを募集しています。
この新たな割引制度に関してはSNS上で「指定の区間は通勤で使う人も多いだろうから良いと思う」「いままで時間限定の割引のみだったので助かる」といった好意的な声が寄せられたほか、すでに「通勤パスを申し込んだ」という自動車ユーザーもみられました。
その一方で、「利用できる人が少なすぎでは?」「使ってみたかったけど対象外だった。もっとエリアを広げて欲しい」など、新制度の導入エリアや指定区間の充実を求める声も聞かれました。
国土交通省は今後この社会実験の効果を検証した上で、2026年度をめどに現在の平日朝夕割引にかえて、通勤パス割引の本格展開を目指す意向を明らかにしています。
新たな割引制度が全国に拡大する日もそう遠くないかもしれません。
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現在6道県の高速道路において、登録したIC間の通行料金が最大50%割引となるフリータイム通勤パス割引の社会実験が実施されています。
この実験は2025年3月31日までおこなわれる予定であり、一般道路の渋滞解消にどの程度寄与するのか、その実効性が注目されています。
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