ホンダ「新型・最上級セダン」登場! 全長5m超えの“ラグジュアリー空間”を体感!? 1700km走って分かったコト
では実際に街に乗り出してみましょう。
最初に感じたのは前方視界の良さで、ボンネット先端の水平ラインとフロントウインドウの下端部分が比較的近い形状であることもあり、非常に前が見やすいのです。
ただし、ドアミラーがドアにマウントされず、ピラーから生えている形状なのは注意が必要。
アコードの場合は若干足が出ており、ボディから少し離れてミラーが配置されますので、その僅かな隙間で歩行者の確認はできますが、それでもドアマウントのミラーよりは死角が発生していますので十分な注意が必要でしょう。
これはアコードに限らず、同じドアミラー形状であればどのクルマも同じではあります。
アクセルペダルやブレーキペダルのフィーリングはドライバーの思った通りに加減速してくれます。
ここで驚いたのはe:HEVのスムーズさ。いつエンジンがかかったのか、ストップしたのかは、本当に耳を澄ませたり、何かショックはないかとしっかりと観察していないと気づかないレベルです。
しかも後述しますが燃費も優れていますし、改良されたCVTも癖のないスムーズなものでした。
最後に燃費について触れておきましょう。
今回1700kmほど走って、実燃費(WLTCモード値)は次の通りでした。
市街地:21.1km/L(20.5km/L)」
郊外:22.1km/L(27.0km/L)」
高速:21.4km/L(23.6km/L)」
WLTCモード値と比較すると特に郊外路での乖離が大きいですが、それ以外は誤差範囲と見ていいでしょう。
郊外路ではアップダウンのある道路も走りいましたので、その差が表れているかもしれません。
しかし、このボディサイズで20km/Lを割らないのはとても優秀といっていいでしょう。
また、いずれの項目でも近い値を得ているということは、ハイアベレージから低速域までe:HEVの制御により非常に効率よく走らせているということがいえます。
新型アコードをどう評価するかは非常に難しく感じます。
それは再三述べて来たこれまでの系譜を受け継いだアコードと、フラッグシップとしてのアコードの2つがあるからです。
開発のどの時点でフラッグシップという位置付けになったのかはわかりませんが、もう少し相応しい装備になってほしいとは思いました。
そしてこれまでのアコードの流れでは、まさに正常進化。5mに近い全長を備えていながらワインディングでもすいすいと走らせるさまはホンダならではといえるでしょう。
広い室内空間も備えているので、ホンダの開発思想、マンマキシム・メカミニマムは実現されてもいますので、総じて良質なセダンとして高く評価できるクルマといえるでしょう。
最高だよね、クラウンに負けるな