ホンダが“赤い”新型「2ドアクーペ」公開!? “22年ぶり復活”の「プレリュード」なぜ“真紅”に!? 2024年にも登場期待の「デートカー」米に登場
ホンダの米国法人は、「アキュラ グランプリ オブ ロングビーチ2024」にて、”真紅の”「プレリュード コンセプト」を初公開しました。本来白だったはずのプレリュード コンセプトは、なぜ赤くなったのでしょうか。
真っ赤になった新型「プレリュード」
ホンダの2ドアスペシャリティクーペとして1978年にデビューしたプレリュードは、2001年まで販売が続けられ、5世代に渡る歴史を誇るモデルでした。
残念ながらクーペ市場の冷え込みから2001年に姿を消して以降、しばらくその名前を聞くことはありませんでしたが、2023年に開催されたジャパンモビリティショーで突如として「プレリュード コンセプト」なるモデルが発表され、2020年代半ばの市販化に向けて開発中とアナウンスがされたことで、単なるショーモデルではないこともアピールしていました。
そんなプレリュード コンセプトはその後、米国・ロサンゼルスオートショーにも展示がなされて話題を集めましたが、今年の4月に開催された「アキュラ グランプリ オブ ロングビーチ2024」にも登場。
ただこのモデルはそれまでショーで展示されていたホワイトのボディカラーではなく、真紅のボディカラーを纏っていたことで更なる話題を集めたのです。
この真紅のプレリュード コンセプトは、それまで公開されていたプレリュード コンセプトと同じく、20インチのホイールを装着し、カーボン製と思しきエアロパーツやサイドミラー、ルーフなどの塗り分けは変わっていませんが、ブルーだったブレーキキャリパーがボディカラーと同じレッドになっており、よりスポーティな雰囲気となっていたのもポイントです。
ただ、前後にアクセントとして入れられたブルーの縦線はボディカラーがレッドになってからも不変であったことから、アメリカ仕様もハイブリッドのパワートレインを搭載することは不変と考えられるかもしれません。
そんな真紅のプレリュード コンセプトですが、なぜわざわざボディカラーを改めたのかというと、もちろん常に話題の中心にいるために変化が必要という理由はあるかもしれませんが、プレリュードのイメージカラーとしてレッドのボディカラーを思い浮かべる人が多いというのも理由のひとつではないでしょうか。
特に3代目モデルでは前輪駆動レイアウトながら、当時のフェラーリよりもノーズが低いとアピールされ、後期型のイメージ写真には真っ赤なボディカラーを纏った車両が使われていたことも印象的に残っている人も多いハズ。
このプレリュード=赤というイメージは今回新色のプレリュード コンセプトが発表された北米地域でも同じで、初代モデルの時代からカタログのメインカラーに赤いプレリュードが使われており、それ以外の代でも印象的なボディカラーのひとつとして扱われてきた歴史がありました。
近い将来、プレリュード コンセプトが市販化されるときにも、このレッドのボディカラーはぜひラインナップに加えてもらいたいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
「赤」はHondaにとって特別な歴史があるので、色々な場面で ” 意味を持って ” 使われます。知られているように、1950~60年代の日本では、赤や白は特殊車両の色として国から一般車両への使用を禁じられていましたが、本田宗一郎は「国が色の使用に制限をかけるなど民主国家として考えられない!撤廃すべきだ!」と足しげく運輸省に掛け合い勝ち取ることが出来ました。直後のSシリーズも、N360 も誇らしげに真っ赤で登場したものでした。そういう意味からホンダでは赤に特別な思いがあるのです。