衝撃的な「和製スーパーカー」の登場! “国産最高額”を記録したホンダ「NSX」が凄い!「後継モデル」は作られるのか?

果たして後継モデルは作られるのか?

 このようにして当時の革新的な技術を詰め込み誕生したNSXは、1989年に試作車が作られ商品化に向けた開発も最終局面に。

 鈴鹿サーキットやニュルブルクリンクでテスト走行を繰り返しブラッシュアップが行われ、また鈴鹿サーキットで走行した際はF1マシンのテストで来日していた故「アイルトン・セナ」が試作車のハンドルを握ったのも有名な話です。

ホンダ初代「NSX」は自動車史に残る記念碑的な存在
ホンダ初代「NSX」は自動車史に残る記念碑的な存在

 1989年2月には、米国のシカゴ・オートショーに開発コード「NS-X」として実車が登場し、真っ赤なボディカラーの新時代のスポーツカーは多くの人の注目を集めました。

 同年6月からは、アメリカやヨーロッパでの試乗会が行なわれ、国内のみならず海外のモータージャーナリストからも称賛を得ます。

 そうして発売前にもかかわらず国内外で高い評価を得たNSXは、1990年9月13日に市販モデルの正式発表会が行われ、翌14日に発売がスタート。

 こうして量産車としては世界初となるオールアルミモノコックボディのスポーツカーが自動車市場にデビューしたのです。

 NSXの当初のグレード展開は、5速MTと4速ATの2つのみ。どちらも3.0リッターのV型6気筒エンジンを横置きで搭載しており、MT車は最高出力280馬力、AT車は265馬力となっていました。

 またMT車の価格は800万3000円で、AT車は860万3000円となり、これは当時は国産車としての史上最高価格でもあります。

 1992年11月には、走行性能をより高く磨き上げた「タイプR」が追加。

 約120kgの軽量化やクランクシャフトの回転バランス精度の向上など、走りの質感と速さを追究したモデルへと仕上げられ、価格も970万円とさらに高額でした。

 1997年のマイナーチェンジでは、MT車のエンジンにおいて排気量を3.2リッターに拡大したC32B型が採用され、さらにトランスミッションも6速へと変更。くわえて「タイプS」や「タイプS-Zero」といったスポーツグレードの追加も行われます。

 その後も2005年に生産を終了するまで、マイナーチェンジを繰り返しながらNSXは進化を続けます。

 例えば2001年のマイナーチェンジでは、ヘッドライトが開閉するリトラクタブル式から固定式になるなど外観を大きく変更。

 2002年には空力性能を高めた「NSX-R」が登場し、2005年にはNSX-Rの特別仕様車「NSX-R GT」が5台限定で発売されました。

 そうして歴史を重ねつつも2006年に生産終了となったNSXは、しばらくの間は後継車となるモデルが存在しませんでいたが、2016年についに2代目NSXが登場。

 この2代目は、初代と同じくミッドシップレイアウトを採用し、パワーユニットには3.5リッターのV型6気筒エンジンとハイブリッドシステムの組み合わせ、最大581馬力の高出力を生み出しました。

 また同車のプライスは、再び当時の日本車での最高価格となる2370万円とされました。

 2代目のモデルライフは短く、2022年をもって生産を終了しますが、国内外で高く評価された最終モデルの「タイプS」は世界限定350台ということもあり瞬時に完売。

 日本への割り当て台数は30台と限られていたため、現在では倍以上の値段で中古車が取引されるプレミアカーとなっています。

※ ※ ※

 ホンダらしい新時代のスポーツカーを目指して開発されたNSXは、日本だけでなく海外からも高く評価される伝説のクルマと言えるでしょう。

 先述のように2代目も生産終了していることから、次世代モデルの登場が期待されていますが、果たして後継モデルは作られるのか、要注目です。

【画像】カッコいい! これが伝説のホンダ「NSX」です(30枚)

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