ホンダの上級セダン「インスパイア」復活!? 全長5m級&縦型グリルで迫力スゴイ! アコードと違う印象は? 中国で試乗
ホンダ「インスパイア」いざ試乗! e:PHEVの印象は?
今回、中国で試乗したのはe:PHEVモデルです。
運転してみると、さすがはPHEVと言わんばかりの静かな走り出しが体感できます。
ただ、そこで終わらないのがホンダのe:PHEV。
アクセルを強く踏み込むとスムーズに加速してくれて、あっという間に100 km/hを超える速度で静かに巡航してくれます。
エンジンは搭載していますが、振動はほぼ感じられず、またエンジン音も非常に抑えられている設計です。
ドライブモードを「SPORT」にすることでエンジン音はより大きく、また加速性能もよりパワフルになり、立派なスポーティセダンとしての走りをもたらしてくれます。
エンジンとモーター駆動の切り替えはとてもスムーズで、運転していても切り替わる瞬間は気づかないほどです。
また、足回りはよく設計されており、土や石が混ざった凹凸路でもしっかりと衝撃を吸収してくれます。
パワートレインとサスペンションの両方がよく設計されているため、高速道路では疲れ知らずのクルージングをもたらしてくれると感じました。
デザインよし、乗り心地よし、そしてパワートレインはスポーティかつエコ。
これらの要素が揃ったインスパイア e:PHEVは、ほんの30分ほどの試乗でしたが、その高い完成度ゆえにこれを日本でも販売してほしいと強く感じました。

ホンダは日本市場において、2024年夏にCR-Vの燃料電池モデル「CR-V e:FCEV」、N-VANの純電動モデル「N-VAN e:」をリリースする一方、PHEVの販売予定はありません。
また、「ホンダ e」の生産終了にともない、現在は1台もBEVを販売していない状況です。
日本ではインフラや国土の面でもBEVよりPHEVのほうが向いていると筆者は考えます。
環境面だけじゃなく、スポーティな魅力も持つ「ホンダのPHEV」を中国国外でも積極的に展開してほしいという感想を抱きました。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。































































































