マツダが新型「最上級セダン」初公開! 全長5m級&4連テール採用!? ちら見せスポイラーも! 「EZ-6」24年発売、中国での反響は
2024年4月25日より開幕した北京モーターショー2024にて、マツダは新たなEVセダン「EZ-6」を発表しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
マツダ、中国市場向け新セダン「EZ-6」発表! 北京2024、現地での反響は?
マツダは新たな上級セダンとなる「EZ-6」を中国で世界初公開しました。
マツダらしいデザインをまとった新型EZ-6とはどのようなモデルなのでしょうか。
中国市場におけるマツダは急進的な電動化の流れについていけず、販売不振が続いています。
2023年には満を持してトヨタのハイブリッドシステム「THS-II」を搭載する「CX-50ハイブリッド」を投入するも、販売台数は800台を下回る月が続いています。
マツダはかつては第一汽車との「一汽マツダ」、そして長安汽車との「長安マツダ」の2つの合弁会社を有していました。
ですが、2021年8月に現地合弁を整理、第一汽車が長安汽車への出資を発表したことにより、事実上、中国での合弁会社は長安マツダへ一本化されました。
これを受けて長安マツダは「(新)長安マツダ」へ、これまでの一汽マツダは日本のマツダと(新)長安マツダが出資する新しいマツダ関連企業へと改編されています。
そんな中、2023年4月に開催された上海モーターショー2023にて、マツダは合弁パートナーである長安汽車と共同で開発したEVを2025年末までに2車種投入すると発表しました。
そしてそれから1年経った今回、北京モーターショー2024にてマツダは新たなセダン「EZ-6」を発表しました。
マツダ EZ-6は全長4921mm×全幅1890mm×全高1485mm、ホイールベース2900mmの4ドアセダンです。
ベースとなるのは長安汽車の電動ブランド「ディーパル」が2022年にリリースした「SL03」で、確かに横から見たシルエットは非常に近いものとなっています。
ですが、フロントマスクやサイドのプレスライン、テールライトの造形などはEZ-6オリジナルとなっており、マツダのデザインにおけるこだわりを感じさせます。
これに加え、SL03には無い格納式リアスポイラー、サスペンションや乗り心地のチューニングなど、スポーティーな仕上がりとなっています。
パワートレインの詳細は明かされていないものの、現時点では電気自動車(BEV)と、発電用エンジンを搭載するレンジエクステンダー付きEV(EREV)の2モデルを用意することが明かされています。
参考までに、ベース車両となるSL03のEREVはJL473QJ型1.5リッター直列4気筒エンジンを発電用に搭載、バッテリーは容量18.99 kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。
また、BEVモデルで複数グレードが設定しており、もっとも安価なグレードは容量58.89 kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載。
これより上級グレードは58.1 kWh/68.8 kWh/79.97 kWhの三元系リチウムイオン電池を搭載しており、豊富な選択肢から需要にあったモデルを選べます。
ちなみにSL03は水素で動く燃料電池車(FCEV)のモデルもあります。
ということは、マツダ EZ-6のFCEVモデルも可能性はゼロではないと言えるでしょう。
EZ-6のBEVモデルとEREVモデルはどちらも基本的にフォルムは同じですが、フロントマスクは作り分けられています。
前者がグリルを一枚のパネルで置き換えているのに対し、後者はエンジンを搭載している関係で通常のグリルとなっています。
これだけでなく、テールライトはRX-7(FD3S)を想起させる流動的な意匠になっていたりと、デザインにおいてマツダの本気さを感じられる1台です。
中国国内では8月ごろに報道関係向けの試乗会を開催、2024年内に発売するというスケジュールです。
マツダと長安汽車が共同で開発したEVは今回が初めてではありません。
2021年にはCX-30をベースとした中国限定のBEV「CX-30 EV」を発売しました。
床下にバッテリーを配置する関係でシルエットは大きく膨らみましたが、その独特な見た目は中国国内外で話題となりました。
また、事情に詳しい中国メディアによれば、EZ-6は欧州市場での販売も計画されているとのこと。
これが実現すれば中国で製造されたマツダ車が初めて正規で輸出されることとなり、長安汽車とのパートナーシップもより親密になることでしょう。
マツダは同じ北京モーターショー2024のブースで、EZ-6以外にSUVコンセプト「創(ARATA)」もお披露目しました。
長安汽車はマツダとの共同開発車種でコードネーム「J90K」というSUVの存在を以前から明らかにしており、今回お披露目されたコンセプトモデルはそれを予期させるものとなります。
ベース車両は同じディーパルのSUV「S7」、車名は商標の出願情報から「EZ-60」になると見られます。
中国EV市場において遅れをとっているマツダですが、挽回のためのカギは長安汽車と共同で開発しているこの2車種が握っています。
発表直後からEZ-6に対する中国国内の評判は上々で、実際に販売された際の市場の反応にも注目が集まります。
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