三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは

2023年7月26日に、約9年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型「トライトン」。同車の持ち味は高い走破性を誇る“4WD”ですが、三菱は4WDに対し、どのように取り組んできたのでしょうか。解説します。

パジェロからスタートした新技術開発とは?

 ここからは先日開催された「オートモビルカウンシル2024」の会場で三菱開発フェロー博士(工学)の澤瀬 薫氏に色々お話を伺ったので、それをもとに進めていきましょう。

 クロスカントリー系で最初に注目したいのは1982年に発売した初代パジェロです。

パジェロからスタートした新技術開発って?
パジェロからスタートした新技術開発って?

「当時、4WDはオフロードで仕事をするクルマでした。それを内外装だけでなく、サスペンションなどをオンロードでも快適に走れるようにという技術を搭載することで、普段使いも出来て、いざとなったら悪路も走れるように、クロスカントリーを乗用車の世界に引っ張り込んだ最初の4WDといっても過言ではないでしょう」と紹介します。

 一方でこのクルマは、それまで三菱で主流だったジープの4WDシステムをそのまま踏襲している関係上、いわゆるパートタイム四駆でした。

 つまりオンロードを走るときは二駆、オフロードで走るときは四駆に切り替えるシステムだったのです。

 その理由は高速を四駆のままで走ると、直結四駆であったために駆動系などで発熱が問題となってしまうためでした。

 しかし、当時から「運動性能に関わる四駆技術がいかに役に立つかということを考えていました。研究実験として実際にテストコースで確認すると、高速走行時も四駆にすると直進安定性が向上することが分かっていました。つまり、四駆はクルマが走る・曲がる・止まることにすごく重要な技術だと認識していましたので、三菱が4WDの研究開発にすごく力を入れ始めた、そのきっかけとなったクルマなのです」と説明。

 そうして生まれたのが2代目パジェロに搭載されたスーパーセレクト4WD(SS4)なのです。

 これはセンターデフに作動制限としてビスカスカップリングを用いたフルタイム式ながら、センターデフロック機構を備えることでトラクション性能を確保したシステムです。

 これもパリ・ダカールラリーで得た経験が役に立っています。そのラリーでは極悪路だけでなく砂漠の上を飛ぶように走るシーンも多くあるため、いちいち切り替えるのは大変です。

 さらに「高速走行時の安定性と走破性、低速時の安定性、そして旋回性能といった操縦性などクルマが思い通りに動いてくれるということが必要」というところから生まれた技術です。

 続いて3代目パジェロには「モータースポーツの世界のフィードバックで旋回性能をもっと良くしたいという思いから、センターデフに改良を加え、前後の駆動力配分を若干リア寄りにしたスーパーセレクト4WDII(SS4II)を搭載したのです」と教えてくれました。

 つまり、オフロード系で進化してきたパジェロの系譜、クロスカントリーのストーリーは、「悪路走破性の技術があったうえでの、高速安定性。しかしその世界でもしっかりとハンドル操作の通りに動きたいということで、技術が進化してきたのです」との説明でした。

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