高速道出口にある「青いスラッシュ」何の意味? 実は重要なコト! 覚えておくべき「補助標識」の役割とは
「白い丸(○)に青色スラッシュ(/)」の標識の役割は
実はこの標識は、本標識が示す交通規制区間の「終わり」を意味する補助標識で、規制標識または指示標識とセットで設置されます。
具体的には「最高速度」や「転回禁止」、「一方通行」などの標識の上部に設置されており、それらの規制が終わることを意味します。
たとえば道路の一部区間を時速30km制限にする場合、その区間の入口付近には「30」と表示された最高速度標識と「始まり」を示す「右向きの赤色矢印(→)」の補助標識がセットで設置されます。
その一方、時速30km制限が終了する出口付近には「30」の速度標識と「終わり」の補助標識がセットで設置されます。
通学路や狭い生活道路のようにクルマのスピードを抑制する必要がある区間では、このような標識を設置するケースがみられます。

また「転回禁止」の規制標識と「終わり」の標識がセットになっている場合も同様で、車両の転回を禁止する区間が終わることをあらわします。
他には「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」や「駐車禁止」、「普通自転車専用通行帯」などの標識に付随して設置されることもあります。
そして「左向きの赤色矢印(←)」と「ここまで」と表記された2種類の補助標識も、「白い丸に青色スラッシュ」と同じ「終わり」を意味します。
なお、規制区間の「始まり」を意味する補助標識は「右向きの赤色矢印(→)」と「ここから」と表記された標識の2種類です。
※ ※ ※
「始まり」や「終わり」などの補助標識は本標識に意味を付け加える役割があります。
とりわけ速度規制や一方通行区間などの「始まり」を見落とすと交通違反で検挙される可能性があるため、道路標識や道路標示をよく確認して運転しましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

































