「シフトレバーにレジ袋」“ゴミ箱代わり”に使うのNG! クルマの誤操作の原因に!? 一体何がダメなのか?
運転席周辺の整理が安全性の関わるわけ
では、車内で出たゴミはどうしたら良いのでしょう。
以前はクルマ専用のゴミ箱はあまり販売されていませんでしたが、今ではクルマの内装デザインにマッチしたスタイリッシュなゴミ箱も増えています。
リサーチしたところ、車載用ゴミ箱は「フロントドアポケットに入るスリムタイプ」「カップホルダータイプ」「吊り下げタイプ」と設置スタイルもさまざまなものが存在。素材もプラスチック製やポリエステル製、フェイクレザーなど、車載グッズを選ぶ楽しみも増えています。
何より大事なのは、クルマ専用に考えられているため「安全に使える」ことです。運転に支障のない場所に設置でき、固定できること、蓋の開閉などがスムーズにできるなど、クルマに乗ったシーンを想定した使いやすい仕様に工夫されています。
スーパーのレジ袋をシフトノブにひっかけている状況は、危険でもありますが、見た目としてもスマートとはいえず、誰かをクルマに乗せたときの視線も気になるでしょう。
安全面に加え利便性のためにも、適切にゴミ処理できるクルマ専用のゴミ箱は必要と考えられそうです。
シフトノブのレジ袋だけでなく、運転席周りにも注意が必要です。ダッシュボードに書類やぬいぐるみを置いていると、フロントガラスが遮られ、前方の状況が確認しにくくなります。また、カーブや急ブレーキの際に滑り落ちる危険も考えられます。
同様に、カップホルダーに小物を置くと隙間から落ちることもありますし、スマートフォンをカーナビとして使用する際は、車載用のスマートフォン固定器具でしっかり固定しないとクルマの振動で落下の恐れがあります。
クルマの床に物が落ちたときは、気になって拾いたくなるのが人間の心理です。
スマートフォンがフロアに落ちたとき、運転に慣れている人は、一瞬の動作で拾おうとするでしょう。しかし、この行為が運転から注意をそらし、事故を引き起こす危険があるのです。
また、スマートフォンがクルマにしっかり固定されていても、通話アプリのメッセージ受信の案内が聞こえたら、つい気になって見たくなることがあるかもしれません。
運転中に画面を注視すると「ながら運転」になり、道路交通法第71条 第5号の5の違反として取り締まりを受けることになります。
罰則は「6月以下の懲役」又は「10万円以下の罰金」、反則金は普通車の場合1万8000円、違反点数3点と、厳しいものです。
クルマの運転中は、運転席周りの物はできるだけ整理しておくと、ずれたり、滑り落ちたりする心配がありません。クルマに荷物を載せるときは落下の心配がない後部座席のフロア部分、もしくはトランクに片付けるようにしましょう。
スマートフォンはカバンに片付けるか車内の収納スペースに置いておき、音声でナビ案内を使用しましょう。
「固定できていなかったときの落下」「今使う必要のないアプリの対応」でスマートフォンに運転の集中力を奪われることがないはずです。
※ ※ ※
クルマのシフトノブにスーパーのレジ袋をかけてゴミ袋代わりに使用するのは、シフトノブのご操作を引き起こす危険があります。
また、袋からペットボトルや缶がフロアに落ちたときに、ブレーキペダルの後ろに転がり、適正にブレーキが使えなくなるリスクもあるため、控えましょう。
運転席周りは、運転に集中できるように気を配ることが大切です。
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