軽規格な新型「eWX」国外にも登場

　スズキのタイ法人は、バンコクで2024年3月26日から開催された第45回「バンコク国際モーターショー」で、軽ワゴンサイズのEV新型「eWX」を実車展示しました。同市場では初公開となります。

　eWXは、2023年10月に行われた「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開された軽ワゴンEV。

　スズキの軽自動車の特長である楽しく実用的な軽ワゴンと、EVらしい先進感をクロスオーバーさせたコンセプトモデルだといいます。

　ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1620mmと軽自動車規格に納まるサイズ。満充電航続距離は230kmです。

　エクステリアは、EVらしくすっきりとしたシンプルなボディ造形。そのデザインから公開された当初は“次期型ハスラー”なのでは無いかと話題になりました。

　インテリアは、軽やかで使いやすく居心地の良い室内空間に仕上がっており、毎日の生活を支える「相棒」のような存在を表現したといいます。

　今回、スズキのタイ法人は、第45回「バンコク国際モーターショー」でそんな「eWX」を実車展示。これで、同市場では初公開となります。

　展示された車体は、日本で公開された車体と同様のもの、スズキのタイ法人で代表を務める鈴木忠臣氏は、今回の展示について、以下のようにコメントしています。

「今回、私たちはコンセプトカーを発表しました。これは単なる新しい乗り物ではなく、より良い生活のためのイノベーションでもあります。スズキは、消費者生活のあらゆる側面に注意を払いながら、その旅に“最適”を開発することを決してやめません」

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　軽規格の車両ながら、国外でも発表された「eWX」。いかにもコンセプトカーという雰囲気を持つモデルではありますが、スズキが2023年1月に実施した「2030年度に向けた成長戦略説明会」では「日本に、2030年度までにEVを6モデル展開する」と公言しており、プレゼンの資料に描かれた投入予定のEVモデルの中に、eWXのような“軽ワゴン”と思えるクルマも2台、ハスラーそっくりのクルマも1台ありました。

　もしこの中にeWXの市販車が含まれるのであれば、その実現はそう遠くない未来なのかもしれません。