片道2万円の完全個室「高速バス」 わずか11席の“超リッチ”仕様!? 新幹線よりも高価な「ドリームスリーパー」とは
安く長距離を移動出来るというイメージがある「高速バス(長距離バス)」ですが、最近は高価格帯なものも増えています。
座席ではなく「客室」を感じさせる車内
高速夜行バスといえば、長距離を安価に移動するための手段でした。
ひと晩かけて車内で過ごすため、体が動かせない、よく眠れないといったストレスは感じるものの、それも安さと引き換えというイメージもあります。
しかし、そんな夜行高速バスの概念を覆す、超豪華バスが登場し好評を得ています。
関東バス株式会社が新宿-奈良間で超リッチな夜行高速バス「ドリームスリーパー」を運行し好評です。
関東バス株式会社が運行する「ドリームスリーパー」は、快適な睡眠とリラグゼーションを求めるため、わずか11席からなる夜行高速バス。
全席が完全個室であり、カーテンなどで仕切るのとはちがい、プライベート空間が邪魔されることはありません。
ドリームスリーパーについて、関東バス株式会社の担当者は次のように話します。
「近年の夜行高速バスの傾向として、価格競争がメインになり、座席の間隔が狭いなど、乗り心地やサービスがないがしろになっている面がありました。
ドリームスリーパーは乗り心地やサービスを最高にすることを目指しました」
路線は、奈良と大阪から新宿駅までを結び、新幹線の終電より遅い時間に出発して9時間かけて到着します。
バスで眠り翌朝から活動できるので、ビジネスでの利用にも好都合です。
特別車両で運行するため運賃に座席料が加わり、その合計料金は2万円です(一部の火曜日を除く)。
現在、新大阪と東京間の新幹線「のぞみ」料金が1万5000円前後であることを考えれば、非常にラグジュアリーな移動手段であるといえるでしょう。
車内をみると、通路を挟んだ左右に、個室が並ぶ「壁」が目に入ってきます。
落ち着いた木目調が印象的で、扉にはルームナンバーも掲げられています。
また床には絨毯が敷かれ、振動を感じることも少なくなるようです。
個室の中で最も特徴的なのは、NASA考案の無重力状態を体感できるという、電動リクライニングシートです。
じつは、NASAの理論によると、安眠のためにはシートをフルフラットに倒すのではなく、腰の位置をわずかに下げた状態にするのが理想的といいます。
このようにシートに角度をつけたうえで、血流を妨げないように点で体を支えるマットを使い、寝心地のよいシートを実現しています。
シートは横幅があり、実際の使用感としては硬くも柔らかくもないちょうどよい体感が得られるようです。
シートの前面には折りたたみテーブルが備えられていますが、ノートパソコンを置けるほど大きく、食事をとるにも十分です。荷物を置く場合も、広い荷物棚が利用できます。
なおかつ、こうした室内は着替えもできるくらいのスペースがあり、1人で過ごすには申し分ないようです。
あと、個室に専用トイレも付いてれば、最高だと思う。それとパンお菓子が買える自販機があれば申し分なし。