現行モデルで16代目となったトヨタ「クラウン」は、これまでの「セダン」に加え、「クロスオーバー」「エステート」「スポーツ」という計4つのタイプを用意します。
　
　2022年9月に登場したクラウンクロスオーバーを皮切りに、2023年10月にクラウンスポーツ、11月にクラウンセダンが発売。残るクラウンエステートですが、2023年度内の発売が延期され、2024年央以降に登場する予定です。

　現行クラウンシリーズのトリを務める新型クラウンエステートはどのようなモデルなのでしょうか。

　トヨタは過去にクラウンエステートを販売していたことがあり、もともとは1999年に登場した11代目クラウンにラインナップされていたステーションワゴンモデルでした。

　2007年に生産終了してから17年が経過する2024年に、久しぶりに車名が復活することになります。

　新型クラウンエステートは、従来のワゴンモデルとは少し異なり、ラージSUVとして投入されます。

　ボディサイズ（開発目標値）は、全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mmと、全長5mを超えるクラウンセダンより短いものの、国内で販売されるSUVのなかでも大型の部類に入ります。

　トヨタは新型クラウンエステートについて「ワゴンとSUVを融合したモデル」と説明しており、それぞれのメリットを有しています。

　搭載されるパワートレインは、ハイブリッド（HEV）とプラグインハイブリッド（PHEV）が設定され、どちらも駆動方式は4WDです。

　新型クラウンエステートの搭載エンジンは未公表なのですが、米国で2024年夏に発売される同型車「クラウンシグニア」では2.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたHEVであることが明らかになっており、日本仕様も同様になるものと思われます。

　外観は、フロントフェイスに「ハンマーヘッド」のモチーフを採用した点はほかのクラウンシリーズや最新のトヨタ車と共通していますが、新型クラウンエステートではひし形を組み合わせた独自のフロントグリルを装着。

　サイドは大きく膨らんだ前後フェンダーやブラックアウトされたフェンダーアーチモールなどがSUVらしさを演出する一方、なだらかなテールデザインやクォーター部の処理などはスタイリッシュで都会的な印象です。

　新型クラウンエステートでは、内装も注目されるポイントのひとつです。デザインはクラウンシリーズと共通ですが、インテリアカラーのバリエーションとしてブラック、ブルー、ベージュが用意されます。

　エアコン吹き出し口やインパネ、シフトノブなど、各所に淡いブロンズのアクセントが入れられた華やかな室内空間を演出。加えて、広いラゲッジスペースが確保されているほか、後席を前に倒すとさらに広大な荷室が広がります。

　この広いスペースを活用してたくさんの荷物を積載するのはもちろん、フルフラットのフロアにより車中泊も可能。現行クラウンシリーズのなかでもっとも実用的なモデルだといえます。

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　新型クラウンエステートは、各地のイベントで実車が一般公開されています。

　実物を見たSNSユーザーからは「カッコ良かった！」「クラウンエステート、めっちゃかっこいいわ」など、デザインに関する投稿が寄せられています。

「実車見たけどデカいね」「クラウンスポーツよりリアシートが広くなってた」など、大きい、広いといった感想も。

「エステート販売延期か」「クラウンエステートはやくしてくれ。絶対買うから」と、一日も早い発売を心待ちにしている人もいました。