トヨタ「ハイラックスチャンプ」実車展示! 車中泊仕様に注目集まる!? 全長5m前後、日本でも話題の「IMV 0」 タイ反響は?

バンコクインターナショナルモーターショーに出展したトヨタタイ法人のブースには、日本でも注目されるモデルが展示されていました。現地の反響はどのような感じなのでしょうか。

トヨタ「ハイラックス チャンプ」、タイで各種アレンジをお披露目

 トヨタは「ハイラックス」シリーズの新たなモデルとして「IMV 0」を日本を含め各地で展示しています。
 
 そんな中、タイでは「ハイラックスチャンプ」として実車展示されていますが、現地の反響はどのような感じなのでしょうか。

トヨタ新型「ハイラックスチャンプ」の現地反響は?(撮影:桃田健史)
トヨタ新型「ハイラックスチャンプ」の現地反響は?(撮影:桃田健史)

 やはり、トヨタ「ハイラックス チャンプ」は楽しそうなクルマだ。

 バンコクインターナショナルモーターショーに出展したトヨタタイ法人のブースでそう感じました。

 同車は2023年12月、タイではもうひとつの大規模自動車イベントとして知られる、タイ・モーター・エキスポで初披露したピックアップトラックです。

 これまで、タイ以外の東南アジア諸国でも、お披露目をしてきたのですが、タイはピックアップトラックの比率が4割前後を占めるという、東南アジアの中でも市場特性が強い場所。

 ここで、トヨタが満を持してハイラックス チャンプを投入したのです(なおインドネシアではランガ、フィリピンではタマラオのサブネームで展開)。

 トヨタにとって、ピックアップトラック激戦地のタイで勝負に出たということでしょう。

 ハイラックス チャンプは日本でも、2023年に初開催となったジャパンモビリティショーや、今年に入ってからは東京オートサロン2024で、コンセプトモデル名「IMV O(アイエムブイ ゼロ)」として公開されました。

 商用車としてだけではなく乗用車としてトヨタ新車販売店、キャンピングカーなどの仮装関連メーカー、そして一般ユーザーから注目が集まっているところです。

 IMVとは、イノベーティブ・インターナショナル・マルチパーパス・ヴィークルのこと。

 タイを中心として2004年以降、東南アジア各国、中南米、中東、オセアニア、アフリカなど向けのトヨタグローバルカーです。

 基本的に同じ車体構造を持つ、ピックアップトラック、ミニバン、SUVを展開してきました。

 これまで、タイでの販売総数は約270万台、またタイを基点として世界180ヶ国への輸出総数は約400万台。

 こうしたIMVが歩んできた歴史を踏まえて、次世代IMVというべきモデルをトヨタがタイを基点に新たに考案したのが、IMV Oであり、タイでの量産モデル名称がハイラックス チャンプということになります。

 ハイラックス チャンプはショートホイールベースとロングホイールベースの2種類があり、エンジンは2リッターと2.7リッターのガソリン車と、2.4リッターのディーゼル車の3つ。

 デッキ(荷台)を装着しない状態でも販売されており、様々な架装事業者がアフターマーケットでの提案をしています。

 今回の展示車は、タイヤとホイールを強調した街乗り志向の乗用モデルや、各種商用で利用するモデル、そして注目されたのがキャンピングカータイプです。

 日本でもハイラックスを使ったキャンピングカーが発売されていますが、ハイラックス チャンプではデッキの設計ポイントがハイラックスより低く、キャピングカー用架装スペースの”収まりが良く”に見えます。

 トヨタタイ法人が今回行ったプレゼンテーションによると、2023年11月のハイラックス チャンプ発表以降、2024年1-2月期でハイラックス チャンプを含むハイラックスファミリーのタイ国内ピックアップ市場シェアは47%に達したとのこと。

 そのほか、ハイラックス初のEVである「REVO e」は2025年末の販売を目指してタイ国内で実証実験を行うことも明らかになっています。

 日本でも、トヨタが「ハイラックス」に加えてIMV Oを導入すると、三菱「トライトン」を含めてピックアップトラック市場が活性化するのではないでしょうか。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

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