国道の「危険横断」無くならず ついに「完全封鎖」完了!? 琵琶湖の「SNS映えスポット」過去には死亡事故も「轢きかけたことがある」
滋賀県と福井県は、国道365号の県境区間にトンネルを整備し、通年通行可能にする検討を進めています。どこまで話が進み、完成したらどう便利になるのでしょうか。
水際に下りようと無理に横断
国土交通省 滋賀国道事務所は2024年3月6日、国道161号の「白鬚神社前」について、安全対策工事が完了したと発表しました。
この場所は、観光客を中心に、交通安全が課題となっていた場所でした。どう変わったのでしょうか。
国道161号は、琵琶湖の西側を南北にむすび、敦賀と大津をむすぶ路線です。
そのなかでも、高島市と大津市の市境周辺は、沿線でも意外と珍しい「湖岸ギリギリ」の区間です。山がすぐそばまで迫っているため、道路拡幅もむずかしく、新たにトンネルを通す計画が進んでいます。
さて、その湖岸ギリギリの地点にあるのが「白鬚神社」です。ここは鳥居が湖の中に立っていて、有数の「SNS映え」風景のスポットとして人気が高まっています。
しかし、湖中の鳥居を間近で撮ろうとすると、国道を横断して水際へ下りる必要があります。しかしこの区間の国道161号はバイパスも無く、1日あたり約2万台が通過する大動脈。訪問客が無理に横断して、轢かれそうになるケースも多発しています。また湖側には路肩しかなく、すぐ後をトラックが通過していく中、三脚を立てて撮影する光景も見られたといいます。
2021年には神社の境内に展望台が設置されましたが、それでも直後に車道で死亡事故が発生するなど、依然として安全面での課題が高まっており、2022年に「安全対策会議」を開催。対策工事が進められていました。
今回、同国道事務所は、湖側に高さ1.1mの車両防護柵を設置し、水際へ完全に下りられなくしました。さらに両側に「横断危険」という路面標示をおこない、「横断やめて!!」という標識を立てました。
同事務所は「湖中の鳥居をご覧になりたい方は、国道 161 号は横断せず、神社境内の展望デッキをご利用ください」としています。
この白鬚神社の「違法横断」問題については、SNS上でも「1回飛び出し喰らって轢きかけた事あるわ」「決死の覚悟で渡った思いであるなあ」「いっそ横断歩道と押しボタン信号がほしい」「いま写真撮ろうとすると柵が被っちゃうんだよね、余計に渡ろうとする人いないかな」など、様々なコメントが上がっています。
白髭神社ではなく白鬚神社。髭と鬚は異なります。
日本各地に白鬚神社があり、その中に髭、髯の神社がありますが、本宮は白鬚。
この度はご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
映えの為に命がけの人が居ますからね。まるで健康のためなら轢かれても良い!っていうランニング(マラソン)みたいなものですね。
自分が見た風景をそのまんま撮影したいならスマホや一眼より360度カメラですよ。撮影した生データから任意方向の任意範囲を後で切り出せば至近で撮っても画角からはみ出す事なんてありません。そもそもフレームなんて存在しないので、見切れることもないのです。