トヨタ新型「“最上級”クラウンスポーツ」実際どう? 300馬力超えパワトレ+6ピストンキャリパー搭載! 最もスポーティな“クラウン”の実力とは
2022年7月15日に登場した16代目となる新型「クラウン」シリーズ、中でも最もスポーティな個性が与えられたのが新型「クラウンスポーツ」ですが、そんな同車に2023年12月19日には、“最上級モデル”となる「PHEV」も登場しました。今回は同モデルの実力を解説します。
「クラウンスポーツ」最上級モデルの実力とは
16代目となる新たなクラウンシリーズの中で最もエモーショナルな存在の新型「クラウンスポーツ(以下:クラスポ)」ですが、そのフラッグシップモデルとなるPHEV(プラグインハイブリッドモデル)に試乗してきました。
筆者は昨年、クラスポのプロトタイプをクローズドコースで味見していますが、今回は量産モデルを一般公道で試してみました。
まずは見た目の部分ですが、ここは少々辛口です。
エクステリアはHEV(ハイブリッドモデル)との違いは僅かで、右側に追加された給電口(左側は給油口)やPHEVバッジ以外だと、「マットブラック塗装のアルミホイール(HEVはグロスブラック塗装)」とホイールの隙間から見える「対向6ピストンアルミキャリパー(レッド塗装)」の2点。
個人的にはホイールは艶黒のアンダー部とのマッチングを考えると、色ではなくデザインを変えるべき(クロスオーバーはRSに専用デザインを採用)、赤キャリパーもボディカラーに合わせたコーディネイトが欲しかった……と言うのが本音です。
インテリアはPHEV専用となるブラック&レッドのコーディネイト(トリム配色は何と左右非対称)が特徴です。
それに合わせてステアリングのステッチや加飾、シートベルトも同色でコーディネイト。クラウンとは思えない大胆な挑戦には賛同するも、「スポーツ=赤」からの脱却を感じさせる提案も欲しかったかなと。更に言うとフル液晶メーターも専用表示があっても良かったのではないでしょうか。
ちなみにシートはPHEV専用のスポーツシート(電動式)を採用。HEVのスポーティシートよりフィット感が高く掛け心地に優れているので、これは全車共通でも良いと思ったくらい。
逆にガッカリはオーディオで、海外仕様には設定がある「JBLオーディオ」が用意されていない事を指摘したいところ。静かな空間を手に入れたからこそ、妥協せず採用して欲しかった装備です。
一方、走りの部分は「クラスポの本命はコレでしょ!!」と思ったくらい良かったです。
PHEVのパワートレインは、HEV(2.5リッター+THSII)E-FOURをベースに、フロントモーターの出力アップ(88/202Nm→134kW/270Nm)、バッテリーの大容量化(ニッケル水素:1.2kWh →リチウムイオン:18.1 kWh)、PCU、DC/DCコンバーターなどを変更。
ちなみにハード自体は「RAV4 PHV」と共通ですが、クラスポに合わせた専用制御になっています。
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