トヨタ新型「ランドクルーザーFJ」は24年秋に登場!? カクカクな斬新デザイン採用? 噂の「ミニランクル」どうなる
2023年11月7日に「ランドクルーザー FJ」という名称をトヨタが商標登録を出願したことが明らかになっています。これは新型「ランドクルーザー250」発表会でお披露目された「ミニランクル」と言われているモデルなのでしょうか。ランクルに詳しい筆者が予想します。
新型「ランドクルーザーFJ」は登場する?
2023年はトヨタ「ランドクルーザー」が誕生してから70年という節目の年でした。
8月には「250系」の発表と「70系」が日本で再々販されることが明かされます。
その際、新たなランクルシリーズとして3つのシルエットが話題となりましたが、そのひとつとされる「ミニランクル」は、どのようにして登場するのでしょうか。
3つのシルエットのうち、1つめは小型電動モビリティの「ランドホッパー」、2つめはモビリティショーなどで展示された電動かつモノコックボディの「ランドクルーザーSe」でした。
そして3つめがシルエットについては存在が示唆されるのみで現在でも正式なアナウンスはありません。
しかしながら、2023年11月7日に「ランドクルーザー FJ」という名称をトヨタが商標登録を出願したことが明らかになっています。
お披露目されたシルエットをよく見てみるとそれはかつてラインナップにあった70系やプラドの3ドアモデルを彷彿させるもので、他のモデルよりも明らかにコンパクトなボディサイズでした。
1980年代から1990年代にかけての四駆ブームにおいては、クロカン四駆と呼ばれるモデルには必ずと言っていいほど、「ショートボディ」のバリエーションが用意されていました。
特に三菱「パジェロ」はパリダカールラリー(現ダカールラリー)にイメージがあって人気でしたが、ランドクルーザーはその実用性からむしろロングボディの需要が高かったと言えます。
それでも、多人数乗車という要求がないユーザーはショートボディを選ぶこともあり、2009年まではプラドにも3ドアモデルが存在したのです。
しかしライフスタイルの変化に伴い、日本ではランドクルーザーシリーズのショートボディはやがて消滅。そして現在もまだ、その復活の兆しはありません。
しかし、スズキ「ジムニー」に象徴されるように、アウトドア志向のクルマの使われ方のパーソナル化が進み、さらに少子化も相まっています。
そのため大きなサイズのSUVは必要ないというユーザーが、相当数増えているのは確かです。
ただし、やはりランドクルーザーブランドは絶大。
「カローラクロス」や「ヤリスクロス」ではなく、“ランクル”に憧れる人はまだまだ多いのではないでしょうか。
そんなユーザー層に向けて投入するのが「ランドクルーザーFJ」ではないでしょうか。
2023年の年頭あたりから「FJクルーザー復活」の噂は四駆業界にも流れました。
その後「実はコンセプトモデルの“コンパクトクルーザーEV”こそが次期FJクルーザーなのでは?」と囁かれるようになったのです。
そしてここに来て、いよいよその噂は現実味を増してきました。
その姿を予想する前におさらいですが、なぜトヨタは「FJ」という2文字を使うのでしょうか。
FJとは、ランドクルーザー20系で初めて使われたガソリンエンジン搭載車の型式記号です。
初のF型エンジンはシボレー製直6 OHVガソリンエンジンを模したもので、北米輸出にあたって現地での部品共有というメリットも考えられていました。
また大排気量主義の北米では、4気筒ではなく6気筒のパワーが必要だったのです。
ランドクルーザーは40系にて北米輸出を完全に成功させ、「FJ40」や「FJ45P」「FJ40LV」といったモデルは全米中に行き渡っていきました。
そのため、現代でもアメリカ人にとって「FJ」というのは重要な記号であり、その後に北米で先行して販売された「FJクルーザー」の車名に繋がっていくわけです。
つまり、トヨタにとっては、成功を成し遂げた大名跡と言えます。
ちなみに日本では燃料代の安いディーゼルが人気で、ディーゼルエンジン搭載車には「BJ」の型式記号が与えられました。
市場ではFJよりもBJが多かったため、1980年代に入るとFJは大変な希少車に。
60系になってからも、ほとんどの車両はディーゼルエンジン搭載車というのが現実で、FJの型式はランクルマニアにこそ意味があるものと言えるかもしれません。
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