1000万円超え! 20年以上前の三菱「ランエボ」が超高額落札!? 豪で新車価格の5倍になった「激レア個体」の正体とは
海外のカーオークションサイトにおいて約1300万円で取引された三菱「ランサーエボリューション」は、どのような仕様だったのでしょうか。
新車価格約260万円の「トミー・マキネン エディション」が大高騰!
2024年2月23日、国際的なカーオークションサイト「Collecting Cars」において、三菱「ランサーエボリューション」が、13万3000オーストラリアドル(約1298万円)で落札されました。
希少なモデルだといいますが、どのような個体なのでしょうか。
Collecting Carsは、2018年に創設されたカーオークションサイトです。
欧州をはじめ、シドニーやロサンゼルス、アブダビなどに拠点を持ち、欧州車や日本車をメインにオークションが開催されています。
今回13万3000オーストラリアドルで落札されたのは、2001年式「ランサーエボリューションVI トミー・マキネン エディション RS2」です。
ランサーエボリューションは、世界ラリー選手権(WRC)に参戦可能な公認車両として製作されたスポーツセダンです。
小型セダン「ランサー」をベースに高性能な2リッター直列4気筒ターボを搭載し、四輪駆動と組み合わせたスペシャルモデルです。
初代は1992年に4代目ランサーをベースに誕生。以降、“Evolution(エボリューション:進化)”の車名の通り、進化を遂げていきました。
今回の個体は、その6世代目である「ランサーエボリューションVI」(1999年登場)をベースにした、通称“6.5”と呼ばれるモデルです。
車名の“トミー・マキネン”は、当時三菱のWRCチームでワークスドライバーを務め、4年連続ドライバーズ・チャンピオンを獲得した名ラリードライバーの名前に由来します。
空力性能に優れたスポイラー形状としフォグランプを廃したフロントバンパーに変更したほか、舗装路の走行性能に特化したサスペンションや白いエンケイ製アルミホイールの採用、ターボチャージャーの仕様変更など、多岐にわたる改良が図られました。
搭載される2リッター「4G63」型ターボエンジンは最高出力280ps、最大トルク38.0kg-mを発揮し、5速MTと組み合わされます。
オークションサイトの紹介によれば、落札された個体はオーストラリアに正式輸入された103台のうちの85台目で、かつピレネー ブラック パールに塗られた27台のうちの1台だといいます。
さらにブレンボ製ブレーキ、アクティブ ヨー コントロール(AYC)、クロスレシオギアボックスを備えた海外向けモデル「RS2」仕様と説明されています。
2001年モデルとされていますが、この個体は2003年に初めて登録され、その後も5年以上販売者が保管するなど、過去6年間は保管されていたといいます。
なおメーターパネル上の走行距離は3万6000キロ余り。運転席のレカロ製シートも座面のスレなどは見られず、状態の良さがうかがえます。
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1999年に国内で発表されたランサー RSエボリューションVI トミー・マキネン エディションの新車当時の販売価格は、259万8000円でした。
低走行の個体とはいえ、新車価格のおよそ5倍という落札価格からも、今もなお根強い人気があることがわかります。
ランエボ6.5オーナーでした、10年乗っても160万円くらいで売れました、こんな高騰前でも値落ちも少なかったですね。しかし記事の車は新車で320万円くらいでしたよ!260万円ってエアコンもパワーウインドー、ブレンボブレーキもレカロも付いていない競技用のRSってグレードのお話です(^^;;