「赤灯」は緊急車両、「紫灯」は…? クルマの回転灯全5色、その色ごとの用途とは
アレが運ばれるときに緑灯が使われる
――それぞれ個人では使用できないのでしょうか?
紫灯を除けば、一般には使用できないものです。紫灯は個人使用が可能で、カー用品店などでも売られています。ただし走行中の使用は認められていません。
――緑灯、紫灯はあまりなじみがありませんが、具体的にどのようなケースで使われるのでしょうか?
緑灯は、たとえば新幹線といった鉄道車両など、とりわけ大きなものをトレーラーで運ぶ際に使用されます。運転台のほか、トレーラーの前後を走る「誘導車」に取り付けられることもあります。
紫灯はお話しした通り、三角表示板の代わりに使われます。三角表示板は停車中のクルマ後方の少し離れた位置に置かれますが、このクルマと三角表示板との距離が確保できない場合などに、紫灯が使用されることがあります。
――それぞれどこで、いくらくらいで売っているのでしょうか?
紫灯以外は一般向けではないので、主にはサイレンやスピーカーなどとともにクルマの架装メーカーや部品の問屋に納入しています。当社製品では、よく使われる流線型のものでおよそ2万円から2万5000円弱です。紫灯はカー用品店などでも取り扱っており、12vのもので税別4980円と一般の方にも手の届きやすい価格です。
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ちなみに、たとえば駐車場の出口や工場など、クルマ以外で回転灯が使用されているところがあります。こうした建物や施設での利用については、空港や港湾などを除けば特に規定はないといいますが、たとえば京都など、景観条例で回転灯の使用が制限されている地域もあるそうです。
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提供:乗りものニュース