5時間遅れ予想! 特定日のみ大混雑する秩父の路線バス 何が起きている?
いつからこの状況? 運転士や乗客はどうしてる?
――この状況はいつからなのでしょうか?
2015年の段階では20分から1時間程度の遅延だったものが、2016年には2時間以上になることが多くなり、同年10月以降には3時間以上になりました。直近の頒布日である2017年6月1日(木)に発生した最大5時間40分の遅延が、過去最高です。
――実際にどれほどの人が乗るのでしょうか?
4月1日(土)には往復合計で1199人、5月1日(月)には1019人、6月1日(木)には1194人のお客様にご乗車いただいています。土曜だった4月と木曜だった6月とでほとんど人数が変わっていないことからも、7月には大幅な増客が見込まれます。
――満員で乗れない場合もあるといいますが、運休するのはなぜでしょうか? 臨時便は出さないのでしょうか?
渋滞により夕方までに神社へ到着できない恐れがあるため、往路は西武秩父駅8時30分発、9時10分発、9時30分発のみとしています。お客さまのご利用状況に応じてそれぞれの出発時間に続行便を出しており、過去には8台を運行したこともあります。
代替ルートなし 予備運転士も同乗し交代で運行
――運転士や乗客は6時間ものあいだ、どうしているのでしょうか?
運転士はもちろん運転に専念していますが、長時間に及ぶことから安全対策と過労防止のため、予備運転士が同乗して交替で運行しています。お客様のなかには、渋滞が始まった時点でバスを降りて、30分から1時間ほど歩かれる方もいらっしゃいます。
――今後はどう対応していくのでしょうか?
当社としては、今後も当路線をご利用されるお客さまに対して適切な情報提供を行ってまいります。なお、路線バスでは長時間お立ちになられるお客様も多いため、少しでも快適に参拝いただけるよう、確実に座ってご乗車いただける1日限定のツアーバスも2017年3月から運行しています。ただし、1日が平日に当たる月のみの運行です。
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三峯神社線のバスは、秩父地方の主要道路である国道140号を通りますが、山間の1本道で代替ルートはないそうです。
ちなみに、バスを降りてからお守りの頒布場所までも行列ができます。西武バスによると、西武秩父駅8時30分発の便に乗った人がお守りを手に入れられるのは、14時から15時ごろだといいます。
なお、お守りの頒布数や参拝者数について、三峯神社は非公開としています。
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提供:乗りものニュース