ホンダ 新型コンパクトSUV「WR-V」デビュー間近で「ヴェゼル」はどうなる!? 同じホンダに2つの競合がある「巧妙な理由」とは

「ヴェゼル」にはハイブリッドの設定もあり

 またガソリン車のみとなるWR-Vとは違い、ハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が設定されているのもヴェゼルの魅力です。

 販売の9割を占めるというヴェゼルのハイブリッド車は、カタログ燃費が25.0km/L(WLTCモード)という低燃費で、 仮に実燃費を8割と換算しても、20km/Lに届く燃費性能を実現しています。

都会的なスタイリングやハイブリッドの性能で新型「WR-V」とのすみ分けを図るホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」
都会的なスタイリングやハイブリッドの性能で新型「WR-V」とのすみ分けを図るホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」

 1.5リッターガソリン車のみの新型WR-Vのカタログ燃費は16.4-16.2km/L(WLTCモード)なので、この差は少なくありません。

 ヴェゼル ハイブリッドは走行性能も秀逸で、ロードノイズが小さく、発進時から高速まで、伸びのある加速が可能。これはガソリン車であるWR-Vでは得られないヴェゼルの魅力といえます。

 ただし、ガソリン車のみの新型WR-Vが209.8万円から248.93万円の価格帯なのに対し、ハイブリッドを中心としたラインナップのヴェゼルは239.91万円から341.88万円と、価格帯がグッと上昇します。

 コストパフォーマンスの高さを考えると、途端に新型WR-Vの魅力が光ってくるのです。

※ ※ ※

 かたやコスパ重視の新型WR-V、かたやオシャレで低燃費なヴェゼルと、互いに競合しない上手な棲み分けだと感じます。

 そんな新型WR-Vの登場で、ホンダのコンパクトSUVはさらに盤石の体制となりました。

 国内市場で強いヴェゼルは今後も売れ続けることでしょう。

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Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎

お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」

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