ホンダ 新型コンパクトSUV「WR-V」デビュー間近で「ヴェゼル」はどうなる!? 同じホンダに2つの競合がある「巧妙な理由」とは
ホンダは2024年春にコンパクトSUVの新型「WR-V」を発売します。一方ホンダではすでにコンパクトSUVカテゴリーに「ヴェゼル」がラインナップされていますが、競合を避けるすみ分けがなされているといいます。それぞれどのようなキャラクターなのでしょうか。
オシャレな「ヴェゼル」とタフな「WR-V」
ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」が安定した販売状況を示していますが、一方で2024年春には同じコンパクトSUVカテゴリーの新型「WR-V」の発売が控えています。
競合することも考えられますが、ホンダは巧みな戦略を練って、2モデルのすみ分けを狙っているようです。
ヴェゼルの売れ行きが伸びています。
2021年4月に発売した現行型(2代目)は、人気が集中したことに加え、半導体不足などの生産遅れが重なり、当初は計画通りの販売が難しい状況が続いていましたが、ここ半年で状況は大きく改善したようです。
自販連(日本自動車販売協会連合会)によると、軽を除いた乗用車販売ランキングで、2024年1月にヴェゼルは前年同月比255%の7458台を記録し、6位にランクアップしています。
現行ヴェゼル最大の魅力は、パッケージングの良さです。
コンパクトSUVのライバル車であるトヨタ「ヤリスクロス」や日産「キックス」などは、後席を倒しても、荷室に段差ができてしまいます。
しかしヴェゼルは、ホンダの十八番(オハコ)でもあるセンタータンク方式と、後席のダイブダウン機構(後席背もたれを倒すと座面が下に沈み込み、フルフラットになる構造)によって、後席を倒すと、荷室はフラットで広大なスペースが誕生します。
このように、積載量が大きくとれるのがヴェゼルの強みのひとつです。
運転席からの視界もよく、ナビゲーションモニターや、メーターフードなどが、ドライバーの視界を邪魔しない絶妙な位置にレイアウトされているほか、ダッシュボードとサイドウィンドウのラインの高さを合わせ、Aピラーも運転席からみたときには細くなるように設計されていることで、視界が広く感じられます。
ホンダが大切にしてきたパッケージング技術が、これでもかと詰め込まれているのがヴェゼルなのです。
そのホンダがつくった新型WR-Vもまた、収納上手なSUVです。
新型WR-Vは、後席シートバックを倒すと、27インチ自転車やサーフボード(長さ170cm)を積み込むことが可能(2名乗車時の最大荷室長は2181mm)となっており、後席を使用した状態でも、スーツケース21インチと25インチが2個ずつ載せることができる458リットルもの荷室容量を確保しています(5名乗車時/床下収納を除く)。
ヴェゼルの荷室容量は404リットルですから、よりたくさんの荷物を載せることができるのは新型WR-Vのほうなのです。
ただ筆者(河馬兎)の印象では、エクステリアデザインがより新鮮でおしゃれに感じるのは、ヴェゼルのほうだと感じます。
ヴェゼルは、切り立ったフロントノーズと薄目で存在感のあるヘッドライト、ボディと同色のグリルなどによって新鮮味が感じられます。
サイドシルエットも、フロントフェンダーからテールランプまでつながるラインが美しく、大きく寝かせたバックドアも、トヨタ「ハリアー」やマツダ「MX-30」のよう。
この伸びやかなデザインによって実際のサイズよりも大きく見え、インテリアも上位モデルの「ZR-V」などに通じる高品質さがあります。
対する新型WR-Vは、都会的なヴェゼルとは対照的に、スクエアな内外装デザインがシンプルな印象を与えており、SUVらしいタフさも強調しています。
こうしたところも、同じカテゴリーのなかで上手くすみ分けができていると感じるひとつの要因といえます。
ダイハツのロッキーみたいじゃん・・・
ダイハツが不調な今を狙ったようなタイミングだな
結局200万超えだし、買う人は物好きになるんじゃないん?