気づかぬうちに「愛車がボロボロ」 学生が「無料点検」を実施!? 整備士不足の解決ヒント「八丈島」にあるか
日産・自動車大学校の学生が愛車を点検!?
ここで日産自動車大学校の話を思い出した。
学生さんに無料点検してもらったらどうかと。修理をすると島の整備工場の仕事に支障出る。人間で言う「健康診断」なら判定だけすればOK。
今回の無料点検の内容は、ブレーキ液・エンジンオイル・バッテリー液・冷却水の量、エンジンのかかり具合や、タイヤ空気圧チェックなどの日常点検項目。
不具合や危険な箇所が見つかったら、交換必要な部品とおおよその修理金額を教えてあげればいい。
事前に整備工場とコンタクトしてリスト作り、健康診断を受けて不安な箇所あったら行ってもらえばいい。

整備学校の学生さんからすれば、直接クルマに乗っている人と交流出来るし、おそらく「ありがとう」と言ってもらえるから「やりがい」を感じてくれるんじゃなかろか。
島の人にとっては島内を走っている危険なクルマが減ることで日常の安心を担保出来る。
整備工場も修理内容と概算費用を提示されて入庫するなら、お客さんに「過剰整備じゃないか?」という疑念を持たれることだってない。
何より第3者にチェックしてもらって問題あれば、クルマの持ち主も安心出来る。そして私は自動車業界にため少し役立てるという寸法。
このアイデアを日産大学校に持って行くと、学長を始め「やってみましょう!」。
八丈島の役所や議員さん、整備工場などコンタクトしたら、驚いたことに皆さん「やってみましょう!」。
嬉しいことに島の整備工場全てが「協力しますよ!」。
ということで2月18日に実現することこととなった。八丈島の皆さん、ぜひ役場広場にクルマを持ってきてください。
皆さんから喜んでもらえれば、学生さん達も改めて修理や点検することの「やり甲斐や大切さ」を実感すると思う。
加えてメディアなどが取り上げてくれることで、自動車の整備士を目指す人も出てくるかもしれません。
八丈島の中学生とか高校生が見に来てくれ、カッコ良いと思ったなら、島の整備工場の後継になってくれる可能性だってある。クルマ業界には整備士が絶対必要です。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。











