気づかぬうちに「愛車がボロボロ」 学生が「無料点検」を実施!? 整備士不足の解決ヒント「八丈島」にあるか
2024年2月18日に、八丈島にて日産・自動車大学校の学生が、島民の愛車を無料点検する「Dr.Kプロジェクト」を行います。
新たな取組み!? 八丈島で学生が愛車無料点検!?
日産・自動車大学校の学生が八丈島で島民の「愛車無料点検」を2024年2月18日に行います。
すでに2023年9月にはトライアルとして同学校の先生が八丈島に赴いて無料点検を実施。
今回は国家整備資格を持つ学生が島民の愛車を点検すると言う。

全国規模で深刻な整備士不足が起き始めているという。
クルマに乗っていると壊れるパーツが出てくるし、点検もしなければならない。
昨今のクルマは複雑なので、相当のクルマ通でも自分じゃ簡単なチェックくらいしか出来ないと思う。
なのに今や整備士不足のため、修理や点検をしてもらおうとしても予約をしなければならず、その予約も取りにくくなり始めている。
顕著に表れているのが整備学校の学生数である。
2023年のこと。日産大学校という整備士育成学校の広報担当から「学生が集まらなくて困ってます。このままだと数年後にはディーラーでの整備業務に支障が出るレベルです。何か良いアイデアはありませんか?」。
早速調べてみたのが文頭の状況です。
どこのメーカーも整備士不足に悩んでいて、リコールなど出ると通常の整備も出来ないそうな。
さらに調べてみると、不足しているのはディーラーの整備士だけじゃなかった。
個人経営の整備工場も人が集まらず、後継者不足に悩んでます。
円安ドル高のため外国からの助っ人も来なくなった。
従業員の平均年齢は高く、引退すると工場を閉めるというケースが日本全国で始まっている状況。
一方でクルマの保有台数は変わらない。確かに自動車業界としちゃ深刻な問題です。
頼られると断れないタイプなので対策はないか考えてみた。
原点に立ち戻る。そもそも「修理する」というのはカッコ良いことだと思う。
自転車のパンク修理が出来たら、それだけで感謝されることだろう。
命を預ける道具であり、しかも必需品で最も高価なクルマの修理ともなれば、本来なら1番カッコ良いことだと考えます。
日産大学校もそう考えているらしく、レースに出ている。
レース、1番目立つのはドライバーながら、やりがいという点でメカニックも相当なもの。
私はラリーに出ているけれど、SSを走りガタタガになったクルマを短い時間で素晴らしいコンディションにしてくれるメカニックってカッコ良いと思う。
ただ残念ながらたくさんの人に見てもらえない。加えて学生さんレベルだと、本格的なメインテナンスやセッティング領域には入っていけない。
どうしたらいいかと考えながら八丈島で釣りをしていたら、堤防にやってくるクルマのコンデョションがイマイチなことに気づく。
始動時に「きゅ~っ」っというベルトの音を出していたり、キーキーとブレーキから音出ていたり。
下回りをのぞいてみると錆だらけのサスペンションアームだったりします。
聞いてみたら1年ほど前に移住してきた人で、馴染みの修理工場がないという。
確かに初めて行く修理工場って少し敷居が高い。結果的に多少不具合あっても乗ってしまっているワケです。
人口7千人ほどの八丈島は坂道多く、ブレーキのトラブルは事故に直結する。











