「タイヤチェーン」に寿命はある? 実は“長持ち”はしない! 定期交換と「お手入れ」が重要な理由とは
せっかく用意したチェーン どう長持ちさせる?
それぞれのタイヤチェーンにはメリットがある一方で、長く使うのであればやはり金属製チェーンが最終的には安全策と言えそうです。
ではこの金属製チェーンを長持ちさせる方法はあるのでしょうか。先出のT整備士は以下のように話します。
「摩耗次第で要交換となる金属系なので、路面に雪がなくなったら外す。そして雪道走行をした後は水洗いしておくといいでしょう。というのも、降雪の際に路面に散布される融雪剤の影響によって錆が発生しやすいのです。
たいていの方は使用後すぐにケースにしまったままにされると思いますが、この雪に溶けた融雪剤の塩分を十分に落としておかないとチェーン本体が錆びるだけでなく、固定するためのチェーンバンドの劣化も進めてしまいます。
バンドが切れてしまうとチェーン自体も固定できなくなってしまうため、使い終わったあとに綺麗にしておくと多少は長持ちすると思います」

融雪剤が撒かれた道路を走行したあとに、クルマの下部を洗浄する人は多いでしょうが、タイヤチェーンに手入れが必要なことを知っている人は少ないかもしれません。
普段雪の降らない太平洋側の都市部に住んでいる人は、こうした手入れの方法も確認しておいたほうが良いでしょう。
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タイヤチェーン自体に損傷が少なそうでも、だいたい5年を目安に交換するほうが耐久性を考慮すると安心できそうです。
またウインタースポーツなどで積雪地域に出かける予定のある人は、事前に装着の予行演習をしておくと実際に装着するときにスムーズかつ短時間で装着できるそうです。
なお、タイヤチェーンには大きな注意点があります。あくまで雪道や凍結路を無事に走行するための装備で、決して速度に強い構造になっていないことに留意が必要です。
時速40km程度までを目安に慎重に走行するのを心がけましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。







































