赤と黒の「ド迫力パトカー」爆誕! もはや「西部警察」!? 最強「スカイライン」にオジサンも感涙! 令和版「スーパーシルエット」とは
様々なカスタムカーがお披露目される「東京オートサロン2024」会場に出展された「西部警察」風「スカイライン」にオジサン世代も思わずズキュン! 昭和を知らない世代が製作した「スカイライン スーパーシルエット」について紹介します。
80年代の憧れを詰め合わせに! 斬新「スーパーシルエットポリス」とは
「東京オートサロン2024」には、赤・黒のボディカラーに大きなオーバーフェンダー、そしてルーフの赤色回転灯や車内に大型コンピュータを備えた日産「スカイライン」が登場して話題を呼びました。
なぜ大きく注目されたのでしょうか。
1980年代前半、日本のレースシーンを熱く沸かせた「スーパーシルエット(シルエットフォーミュラ)」。
日産「スカイライン」(R30型)や「ブルーバード」(910型)、「シルビア/ガゼール」(S110型)などの市販車をベースに、大きく張り出した箱型オーバーフェンダー、前方に突き出したフロントスポイラー、高くそびえるリアスポイラーが生み出す異形のシルエットが与えられており、当時のクルマ好きの多くが熱狂しました。
中でもスカイラインは最強グレード「RS」のイメージカラーだった赤・黒の2トーンカラーをまとい、高い人気を誇っていました。
それとほぼ同時期、赤と黒のスカイラインは伝説の刑事ドラマ「西部警察」の劇中でも大活躍。
RS・RSターボに改造を施した3台の「マシンRS」がフォーメーションを組んで画面狭しと走り回る姿に、熱くなった人も多いのではないでしょうか。
そして今回の東京オートサロン2024には、その2つの大人気要素を組み合わせた「Super Silhouette Police(スーパーシルエットポリス)」が出現。多くの人が足を止めていました。
さらに驚かされたのが、このカスタムカーを製作したのが福島県郡山市の自動車大学校「国際情報工科自動車大学校」の学生たちということでした。
日産「スカイラインクーペ」(V36型)をベースに、スーパーシルエットを彷彿とさせるオーバーフェンダーを装備。
側面が切り立ち箱のような造形となっているほか、ドアはノーマルのままというスーパーシルエットの特徴がよく再現されていました。
フロントスポイラーも驚きの長さと低さ。トランクの上には、スーパーシルエットで見られた複合的にウィングを組み合わせたリアスポイラーが載せられています。
テールエンドも、スカイラインスーパーシルエットと同様に真四角。スカイラインの伝統でもある丸いテールライトは、ベースとなったスカイラインクーペのライトを流用したとのこと。
ボディカラーももちろん赤黒で、リアフェンダーに書かれた「SKYLINE」の、文字も当時風のフォントを使うなど、数多くのこだわりが見られました。
さらに車名の「ポリス」が語る通り、ルーフには赤色回転灯を装備。車内には、西部警察で犯人の追跡・攻撃に活躍した「マシンRS-1」と同じように、助手席にモニターやコンピューターまで搭載し「令和のスーパーシルエット Ver.Western Police」にふさわしい仕上がりとなっていました。
展示中にはぺったんこの状態ですが、足回りにはエアサスを組んでいるため、走行可能な地上高は確保できるとのことでした。
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会場の学生は「来場したオジサンたちが皆笑顔で“イイね!”と言ってくれて嬉しいです」と話してくれました。
スーパーシルエットが走っていた時代や、西部警察が放送されていた時代から40年ほどが経過しましたが、自動車大学校の若い学生諸氏が「再現したい」と思うほど、今もなお魅力を放っていることがわかります。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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