ブラックライトを当てると光る緑のエンジンオイル? LIQUI MOLYが「東京オートサロン2024」で展示したエンジンオイル「MOLYGEN」とは
LIQUI MOLYが「東京オートサロン2024」にブースを出展。同社が販売するエンジンオイルや各種添加剤などが展示されました。
有機モリブデンと蛍光剤を配合した唯一のエンジンオイル
LIQUI MOLY(リキモリ)が、2024年1月12日〜14日に幕張メッセ(千葉市)で開催された「東京オートサロン2024」にブースを出展し、エンジンオイルや各種添加剤などの展示をおこないました。
LIQUI MOLYは、ドイツで1957年に設立された企業で、エンジンオイルや添加剤の開発、製造を行っています。
東京オートサロン2024「LIQUI MOLY」ブースでは、同社の根幹となる製品であるエンジンオイルや各種添加剤などを展示し、多くの来場者でにぎわっていました。
同社の担当者によると、今回の目玉製品は燃費性能を向上させエンジンの寿命を延ばすというエンジンオイル「MOLYGEN(モリジェン)」。「モリジェン」は、厳選された高品質のベースオイルと、高度な添加剤テクノロジーの組み合わせによって作られたオールシーズン使用可能な高性能ローフリクション(低摩擦)エンジンオイルで、同製品には「有機モリブデン」が配合されています。これによって、金属表面に「有機モリブデン・コーティング」被膜を形成。摩擦抵抗を極限まで低減し、金属部分を摩擦から保護すると言います。
モリブデンと聞くと黒色のイメージがありますが、それは二硫化モリブデンで、有機モリブデンは無色。二硫化モリブデンは成分が沈殿するため、よく振ってからエンジンオイルを入れる必要がありますが、有機モリブデンはオイルに溶け込む性質があるため、エンジンオイルがエンジン内で循環し、常にコーティングの効果を得られるとしています。
同エンジンオイルの性能について担当者は「エンジン内部を有機モリブデンがコーティングすることによって、金属表面をフラットでなめらかにし、摩擦抵抗を軽減。そのため、金属同士の摩擦で発生した熱が上がりにくく、油温の上昇も軽減させ、その結果エンジン自体の寿命を延ばすことが可能になる」と説明。また、モリジェンにはブラックライトを当てると発光する蛍光剤を配合しているため、エンジンオイルが漏れた場合でも、漏れた箇所を発見しやすいとのことです。有機モリブデンと蛍光剤のどちらも配合したエンジンオイルは、他社を含めてもモリジェンだけだと言います。
さらに、モリジェンは「アプルーバル」と呼ばれる各自動車メーカーの認証を多数取得。自動車メーカーは、クルマが故障した際に、メーカー純正以外のエンジンオイルを使用していると保証対象外になるケースもありますが、アプルーバルを取得したLIQUI MOLYのエンジンオイルであれば、指定オイルのため保証対象になるそうです。アプルーバルを取得するには、それなりの費用がかかりますが、これは50カ国以上で取り扱いのある(販売ボリュームの多い)LIQUI MOLYだからこそ実現できることだと担当者は説明していました。
ヨーロッパではユーザー自身で整備をしたり、エンジンオイル交換の際に銘柄を指名したりするケースが多いと言いますが、日本ではディーラーや整備工場に一任するのが一般的です。エンジンオイルを交換する際は、エンジンオイルの銘柄にも、もっと“こだわり”を持っても良いのかもしれません。
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